【宇宙ビジネス超入門】2022年4月の動向
はい、皆さん、こんにちは。Space Biz編集長の太田です。
お元気でしたか。
本日は、宇宙ビジネス超入門者向けに、宇宙ビジネス業界で2022年4月に起こった私の気になるトピックニュースを3つご紹介します。
Amazon、衛星インターネット事業でロケット企業3社と契約
©Amazon
4月上旬にAmazon.comは、衛星インターネット事業であるProject Kuiperで、ロケット企業のBlue Origin,Arianespace,United Launch Alliance3社と契約したと発表しました。
今後10年間で最大3236基の小型人工衛星を低軌道に打ち上げる計画なんですけど、今回の契約で約5年をかけて最大83回のロケット打ち上げを実施するとのことです。
Project Kuiperに100億ドル以上投資していく計画なので、既に先行しているSpace XのStarlinkやOneWebと、今後どのようなサービス競争が繰り広げられるのかは興味深いですね。
中国独自の宇宙ステーション、今年10月の打ち上げで完成
4月中旬に中国政府は建設中の宇宙ステーション『天宮』の実験施設『問天』と『夢天』を今年7月と10月に打ち上げ、昨年4月に打ち上げていた中核施設『天和』とドッキングし、計画通り年内に完成させると発表しました。
習近平国家主席も、先日、海南省の文昌宇宙発射場を視察した際、年内に完成することを述べています。
今年後半に5年に1回の共産党大会もありますので、国威発揚に繋げたいんだと思います。
今のところ、ISSは2024年に運用期限を迎えますが、しばらく中国が宇宙ステーションを独占することもあり得ますね。
民間人だけの宇宙旅行、ISSの往復と滞在に初めて成功
©Axiom Space
4月下旬にAxiom Spaceが企画した民間人だけの宇宙旅行、ISSの往復と滞在に初めて成功しました。
JAXAやNASAなど国の宇宙機関に所属していない民間人だけで、ISSに滞在するのは初めてだったんですよね。
宇宙旅行といっても、観光だけが目的ではなく、心臓の幹細胞や老化の研究などの実験も行っているんです。
NASAがISSの商業利用の制限を緩和したのが大きく、今回のミッションはNASA 、Axiom Space、Space Xの共同プロジェクトになります。
来年、2回目の宇宙旅行を計画しているので、宇宙旅行の商用化がまた一歩前進です。
まとめ
まとめとして、4月の動向は
衛星インターネットの本格化
中国独自の宇宙ステーション年内完成
宇宙旅行の商用化前進
といったところでしょうか。
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