【宇宙ビジネス編集長の2022年時事ネタ放談㉔】東京海上日動、月面探査ミッションを支援する『月保険』の開発?!
はい、皆さん、こんにちは。Space Biz編集長の太田です。いかがお過ごしでしょうか。
編集長の時事ネタ放談は、私の気になる時事ネタを独り言のようにつぶやくコーナーです。
今回の時事ネタは「東京海上日動、月面探査ミッションを支援する『月保険』の開発?!」です。
東京海上日動『月保険』の開発
©東京海上日動火災保険株式会社
4月21日に東京海上日動火災保険株式会社(以下、東京海上日動)は、月面探査ミッションを支える月保険(Lunar Insurance)を国際宇宙保険市場の主要プレーヤーであるBeazley PLC(以下、Beazley社)と共同で開発したと発表しました。
尚、月保険は略称であり、保険の開発にあたっては人工衛星保険を活用しています。実は今年2月24日に東京海上日動は、宇宙プロジェクトの始動を発表したばかりだったんですよね。
背景としては、官民連携による月面探査・開発の計画が進んでいて、今年中に世界で初めて民間企業による月面探査が計画されており、日本の宇宙事業者も参画を予定しています。
一方で、月面探査専用の月保険は存在していなかったので、支援する目的があったんだと思いますね。
保険の概要を説明すると、保険の対象は月面探査ローバーによる月面探査ミッション。
補償の概要は月面探査ローバーの故障や通信トラブルにより、予定していた月面探査ミッションを達成出来ない場合に月面までの輸送費用や月面探査ローバーの製造費用等を補償します。
また、オーダーメイドの商品設計も行ってくれるようです。
こちらの月保険は、世界初の民間企業による月面探査を目指す株式会社ダイモン(以下、ダイモン)の月面探査ミッションProject YAOKIに提供されます。
同業他社の三井住友海上火災保険株式会社(以下、三井住友海上)も株式会社ispace(以下、ispace)の民間月面探査プログラムHAKUTO-Rに月保険を提供しますので、ようやく月面探査のインフラが整って来ましたね。
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