【おすすめ宇宙映画を語る~ファースト・マン編~】宇宙ビジネス編集長太田裕二×映画脚本家石橋勇輝の対談

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【おすすめ宇宙映画を語る~ファースト・マン編~】宇宙ビジネス編集長太田裕二×映画脚本家石橋勇輝の対談

対談動画

 

冒頭

編集長「はい、皆さん、こんにちは。Space Biz編集長の太田です。対談の相手は、お馴染みのいっしーです。宜しくお願いします。いっしー、今回はこちら、ファースト・マンという映画なんですよね。」

いっしー「こちら『ラ・ラ・ランド』の繋がりでご存知の方もいるかもしれないですね。」

編集長「そうかもしれないね。その辺りも後で語ってもらえれば。この映画は2018年に米国で製作され、日本でも2019年に公開されています。原作の方はジェームズ・R・ハンセン著者の『ファースト・マン』になります。ニール・アームストロング宇宙飛行士を知らない方っていますかね。」

いっしー「いやー、さすがにやっぱり。月面の最初の第一歩ですからね。」

編集長「人類初の月面着陸は1969年7月20日のことで、50周年を記念した映画となっているんですね。」

いっしー「そういうことなんですね。だから、2019年なんですね。」

編集長「そう。だから、大事な映画なんです。宇宙映画としては。今回もね、3つ位に論点を絞って語ってもらおうかなと思います。では、いっしー、早速、1つ目の論点はどうですか。」

論点1:ラ・ラ・ランドのタッグ

いっしー「先程、ちらっと言っちゃったんですけど、『ラ・ラ・ランド』って映画人気ありましたよね。主演のライアン・ゴズリング氏と監督のデミアン・チャゼル氏のタッグで製作されています。ただ、『ラ・ラ・ランド』を期待して観に行った人は、多分がっかりしたんじゃないかなと思います。

『ラ・ラ・ランド』はハイテンポなミュージカル映画だったと思うんですけど、『ファースト・マン』はノンフィクションで忠実に描かれています。あえて不必要なディテールも、ちょっと描くことで、リアルな映画にはなっているんですけども。神秘的な、空想的な部分は排除されているので、ミュージカルとは一転した作風かなと思います。

ただですね、根底に流れる物悲しさが『ラ・ラ・ランド』と共通しているなと感じまして。なので、『ラ・ラ・ランド』の本質が好きな方は、是非こちらも観ていただけると好きになるんじゃないかなと感じますね。宇宙飛行士って存在をここまでセンチメンタルに物悲しい存在として描いた映画っていうのは、ほんとに人類初なんじゃないかなと思う位異色の映画かなと思いますね。」

編集長「我々もいっぱい観てるけど、珍しいよね。ぱっと思いつくのは『ファースト・マン』だけじゃないかと。」

いっしー「テイストが全然違うので、面白いですね。」

編集長「本当に一言でいうと、物悲しい映画ですよ。」

いっしー「アメリカ人が作ったのかという位。」

編集長「そう思いますね。人類初の月面着陸なのに、なぜかハッピーエンドで終わらないんだよね。何とも言えない終わり方をしてるんですよね。確かに、娘カレンやパイロット,宇宙飛行士の仲間達が亡くなってしまったから、分かることは分かるんですけどね。でも、いい映画ですけど、アメリカっぽくはない映画ですね。」

いっしー「どちらかと言うと、日本人が好きそうな。」

論点2:なぜ、ファースト・マンはつまらないと言われるのか

編集長「そうかもしれない。わびさびの世界に近いのかな。ではね、2つ目の論点はどうですか。」

いっしー「『ファースト・マン』はさっき言ったような事情でつまらないとおっしゃっる方が多いんですけど。なぜ、逆につまらないと言われてしまっているのか、むしろそれは魅力なんじゃないかというところをお話したいと思います。

一つの理由として、一切の無駄なセリフやシーンをカットされているところが大きいんじゃないかなと思いますね。基本的に陳腐なシーンというか、宇宙映画だったら、こういうシーンあるよねといったものが排除されています。リアリティを追求している点で、映画通が観たら唸るような一人称から三人称に切り替えのショットとかも結構あるんですけど。セリフではなくて、映像で伝えようとする『2001年宇宙の旅』のように、ちょっと分かりづらくなってしまっているところはあります。

ただ、芸術的な観点からみたら、完成度の高い作品なのかなと思います。主人公が物静かなキャラクターであることが大きいかなと思いますね。バズ・オルドリンさんも出て来ますけど、アメリカンでジョークを連発したりとか周りを和ませようとしたりしてます。

ニール・アームストロング船長は、どんな時でも冷静沈着で船体が秒速一回転を超える速度で回転していても気を失わずに船の安定性を回復したりとか、格好はいいんですけどね。物静かで葛藤が表に出ないので。情緒は生み出してはいるんですけど、伝わりにくいのかなと感じましたね。」

編集長「つまらない映画だなと感想を持った方には、今一度、『これは一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては偉大な飛躍である。』という言葉を贈りたいですね。」

いっしー「そうですね。そのセリフの重みを伝えるための映画であるとも言えますね。」

編集長「バックグラウンドとか葛藤とか描きながらも、それだけご苦労された方が言った一言だというと分かりやすいかもね。」

いっしー「今まで、寡黙だったからこそ、その一言が重くなるということですね。」

編集長「ただ、ほんとにね、少し生真面目で自己犠牲的な描かれ方をしているのが、ちょっと残念かな。」

いっしー「英雄っぽくはないですかね。」

論点3:英雄を脱神話化し、一人の男として

編集長「ではね、3つ目の論点はどうですか。」

いっしー「先程とも繋がるんですけど、英雄としてのニール・アームストロングさんを脱神話化し、一人の人間としてどうだったのかというのを描くのが作品の主旨だったのかなと思いますね。実際、宇宙飛行士を英雄のまま描いた『ガガーリン 世界を変えた108分』とは対照的なのかなと思うんですけど。作品を通してずっと漂う、若い時に亡くしてしまった娘カレンさん。むしろ彼女に会いに行くためにニール・アームストロングさんは月に行ったのではないかという描き方がされていますよね。一つですね、アメリカで騒動を巻き起こした点があって、星条旗を立てるシーンがなかったんですよね。」

編集長「なんで。理由は。」

いっしー「製作陣の目的としては、一人の人間としてのニール・アームストロングさんを描くために作った映画で、アメリカの国威発揚したりとか、そういった目的ではないところで、世界に通用する映画を作りたいといったことがあったのかもしれないですけど。そういった意味で、アメリカ人にとっては意外に思える映画ですね。」

編集長「英雄として描きたくなかったんでしょうね。」

いっしー「みんな英雄として描きたがるので、あえて一人の人間として描いたんだと思います。ニール・アームストロング船長の素の魅力が伝わってくる映画ではあるのかなと思うと同時に英雄を見たい人にとっては物足りないかなと。」

編集長「帰還後は平均1日1万通の手紙が来ていたようなので、英雄扱いされるのを嫌がったんでしょうね。ご家族の談話を聞くと、普段はほんとに普通の父親だったみたいです。それと、真相は分かりませんけど、月面着陸した際、宇宙人を見たとの噂も絶えないんですよね。おそらく、何か秘密は持っていたんだと思います。」

いっしー「そうなんですね。秘密があって。」

まとめ

編集長「これから、アルテミス計画の有人月面着陸が2025年以降に予定されていますので、日本人宇宙飛行士初の月面着陸も2020年代後半には見られるかもしれませんね。」

いっしー「それは楽しみですね。」

編集長「50年経っていますからね。日本人ちょっと遅いですけどね。でも、今から楽しみにしたいところですね。」

いっしー「次は是非その方も映画化されて。」

編集長「そうだね。では、次回もお楽しみに。バイバイ。」

いっしー「バイバイ。」

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