【宇宙ビジネス編集長の2022年時事ネタ放談⑳】OneWeb、人工衛星打ち上げでスペースXと契約を締結?!
はい、皆さん、こんにちは。Space Biz編集長の太田です。いかがお過ごしでしょうか。
編集長の時事ネタ放談は、私の気になる時事ネタを独り言のようにつぶやくコーナーです。
今回の時事ネタは「OneWeb、人工衛星打ち上げでスペースXと契約を締結?!」です。
OneWebとスペースX 契約を締結
©SpaceX
3月下旬にOneWeb社は人工衛星打ち上げで、衛星インターネットサービスStarlinkを提供するSpaceX社と契約を締結したと発表しました。
これは競合する企業に依頼したことになりますよね。先日もSpaceX社の創業者イーロン・マスク氏が同社のStarlinkをウクライナで利用出来るようにしたことで話題になっておりました。
実はですね、3月上旬にOneWeb社はロシアのソユーズロケットで、人工衛星36基をカザフスタンのバイコヌール宇宙基地から打ち上げる予定だったんですけど、急遽中止になったんです。
なぜなら、ロシア国営ロスコスモス社はOneWeb社に対して、人工衛星が軍事目的で利用されないことや大株主の英国政府が株を手放さない限り、人工衛星の打ち上げを行わないと表明していたからです。
これまで、OneWeb社は人工衛星428基をソユーズロケットで打ち上げていて、最終的には648基を運用する計画となっています。
契約内容はまだ明らかにされていませんが、最初の打ち上げは2022年中には行わるようです。
競うべきは競い合い、協力するところは協力するという、合理的な企業戦略では競合他社と手を組むことはありですし、全体のマーケット拡大に繋がれば結果尚良しということになりますよね。
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