【宇宙ビジネス超入門】2022年3月の動向

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【宇宙ビジネス超入門】2022年3月の動向

はい、皆さん、こんにちは。Space Biz編集長の太田です。

お元気でしたか。

本日は、宇宙ビジネス超入門者向けに、宇宙ビジネス業界で2022年3月に起こった私の気になるトピックニュースを3つご紹介します

 

ロシア国営ロスコスモス、OneWebの人工衛星打ち上げを拒否

3月上旬にロシア国営ロスコスモス社は、英国政府が大株主であるOneWeb社の人工衛星打ち上げを事実上拒否する姿勢を示しました。

ロシアのソユーズロケットで、人工衛星36基をカザフスタンのバイコヌール宇宙基地から打ち上げる予定でしたが、急遽中止です。

理由はですね、ロシア国営ロスコスモス社はOneWeb社に対して、人工衛星が軍事目的で利用されないことや大株主の英国政府が株を手放さない限り、人工衛星の打ち上げを行わないと表明していたからです。

ただ、その後、競合するSpace X社と契約を締結しております。

 

防衛省、宇宙領域の専門部隊『宇宙作戦群』を発足

3月中旬に防衛省は宇宙領域の専門部隊を強化するため、航空自衛隊府中基地に『宇宙作戦群』を発足したと発表しました。

宇宙作戦群は2020年に新編された宇宙作戦隊(約20人)に加え、宇宙領域における指揮統制を担う部隊の上級部隊(約70人)になります。

現在、スペースデブリが急激に増加し、中国やロシアではキラー衛星を開発しているので、宇宙状況監視(以下、SSA)の体制構築が急務なんだと思います。

2023年度中にはSSAの実運用を本格的に開始するようなので、宇宙空間の安定的利用の確保に寄与していただきたいですね。

三菱重工業、Sierra Spaceと商用宇宙ステーションの覚書締結

3月中旬に三菱重工業株式会社はSierra Space社と商用宇宙ステーションOrbital Reefの開発に関する覚書(MOU)を締結したと発表しました。

地上約400kmの有人実験施設として運用されている国際宇宙ステーション退役後の有人低軌道利用への参画を視野に入れているようです。

『きぼう』を建設した三菱重工業株式会社はご存知かと思うので、Sierra Space社を補足すると宇宙輸送機『Dream Chaser』や、低軌道におけるインフラである商用宇宙ステーション構築に関する技術開発を通じて、商業宇宙市場の拡大を目指しています。

まとめ

まとめとして、3月の動向は、
 
ウクライナ情勢の悪影響
防衛省の宇宙領域への取り組み
商用宇宙ステーションの民間企業協力

 
といったところでしょうか。

ご清聴ありがとうございました。チャンネル登録お願いします。

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