【宇宙飛行士になるための必須の英語勉強法~コミュニケーション能力編~】宇宙ビジネス編集長太田裕二×教育家石橋勇輝の対談

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対談

編集長「はい、皆さん、こんにちは。Space Biz編集長の太田です。対談の相手は、教育家のいっしーです。宜しくお願いします。いっしー、今回は宇宙飛行士になるための必須の英語勉強法~コミュニケーション能力編~になります。英語勉強法だけでなく、宇宙飛行士の仕事術が垣間見えるかもね。」

いっしー「そうですね。単に能力だけでなく、マインドのところも重要になってくると思います。」

編集長「そういった意味では面白いところだね。生死を共にする多国籍の宇宙飛行士は、最高級のコミュニケーション能力を持っているんじゃないかなと。」

いっしー「変わった切り口で言うと、宇宙飛行士っていうのは究極のリモートワーカーなると思いますね。」

編集長「そうだね。今の時代だとそうだね。リモートワーカーだね。」

いっしー「コミュニケーション能力がないと、ほんとに大変なことになると思いますね。」

編集長「なるほど。日本人同士でも相手の立場を理解するのは大変だと思うんだけど、宇宙飛行士はその辺がね、凄いよね。ちなみに、いっしーは英語で話している夢って見たことありますか?」

いっしー「一時期、イギリスに短い期間留学していた時期があるんですけど、その時に行って1週間位経ってから、初めて何日間か英語の夢がありましたね。それ位です。」

編集長「いやー、凄いね。やっぱり、留学するとね、英語脳っていうのかな。見る人多いんですよね。外人の視点になるっていうのか。いっしーも見たんだ。僕も見たことあるかな。Thanks.位は夢で見たことあるかもしれないけどね。英語でもコミュニケーション能力抜群のいっしーに思う存分語ってもらいたいなと思います。では、いっしー、どうぞ!」

いっしー「先程も言ったんですけども、宇宙飛行士っていうのは究極のリモートワーク環境って言われていて、常に報告しなければいけない。自分達の置かれている状況とか、自分達がどういうミッションに向かっているのか。今までの自分が持っている情報を共有しなくてはいけないので、そういった意味で簡潔で明快なコミュニケーションが重要になってくると言われています。こちらは、ほんとに宇宙に行く方だけではなくて、日頃のビジネスされている方でしたら、報告とか相談とかプレゼンテーションとか。あとは講演の質疑応答とか、そういったところにおいても、凄く重要になってくるスキルだと思うので、そういった意味で学ぶところが多いのかなと思います。」

編集長「究極のリモートワーカーっていうのは面白いですね。言っている人いないんじゃないかね。」

いっしー「宇宙飛行士の野口さん自身が発明した言葉なんですよ。」

編集長「そうなんだ。野口宇宙飛行士が言っているんだ。」

いっしー「実際にどうやって習得していくのかというとですね、簡潔で明快な英語っていうのはどうやったら習得出来るのかというところで。もちろん、普段から簡潔、明快を意識するのもあるんと思うんですけど、構成を意識するっていうのも重要となっていまして。日本人は、やはり結論を最後に言う傾向がありますよね。」

編集長「長く聞こえる。何言いたいんだろうと思って、最後に来るからね。」

いっしー「いろいろ試行錯誤した上で、最後にこうするって感じだと思うんですけど。アメリカ人の場合は、最初に結論を言って、それを補強するための具体例とか根拠とかを言っていく流れなので、ある意味英語を勉強していくと自然と身に付いていくスキルではあるのかなと思います。ただ、やっぱり、実際に、ただ単にやみくもに英語を勉強していても、要約スキルが身に付いていくわけではないので、具体的にどういうトレーニングをしたら良いかというと短文を要約するトレーニングをするといいのかなと思います。英語を読むスピードを上げたいニーズもあると思うんですけど、実際受検指導、国語の指導においてもやることなんですけど、まずは短い文章を一言でまとめる訓練をすると読むスピードが上がっていきますね。英語でもやると良いかなと思いますね。長い文章をいきなり読んでまとめなさいって言われても大変だと思うんですけど、短い文章を一言でまとめる訓練はそんなに負担がなく出来るのかなと思います。そこを意識するだけでも、どんどんスピードが上がっていくので。」

編集長「僕ね、昔書籍を熟読して深く学ぶ時に、どなたかにアドバイスされたのが、1章ごととかね、項目ごとに要約すると深まるって言われたんだよね。何を著者は言いたいのか、それにちょっと近いかもしれないね。」

いっしー「それを積み重ねていくと、スピードも上がっていくじゃないかなと。」

編集長「要点がつかめる感じになっていくんだね。」

いっしー「なので、基本はSVOをしっかりマーキングする。要約の時に一番重要なのは、主語,述語,目的語が分かっていれば、ざっくり言いたいことが分かるので。速読の指導の時も、SVOをまずマーキングしなさいみたいな指導をする英語の先生方も多いですね。その本質と似ているかなと思います。こういった勉強法ですね、TOEFLとかSATとかの学習にも一番効果的な学習法かなと思いますね。そういったものを通してですね、英語で簡潔に明快な表現する力を養っていくと日本語で仕事をする時も凄く要約力がついてくるのかなと思いますね。」

編集長「そうだね。僕も営業とかやっていて、外国の方と対話すると、まず結論から言うねと。その後にNo.みたいなことが結構あったんですね。最初に結論を言われると諦めもつくし、時間も無駄にならないよね。」

いっしー「お互いにとって時間の節約になるのかなと思いますね。そういった形で、簡潔に明快なコミュニケーションが凄く重要になってくるというお話をさせていただいたんですけど、あともう一つはマインド面ですね。コミュニケーション能力というところで、ただ単に結論を言うだけだと、どうしてもドライな環境になっていくと思うんですけど。宇宙飛行士の方は常に前向きな言葉を使うっていうのがルールになっているんですね。後ろ向きの言葉を使っていくと、評価がどんどん下がっていってしまうんです。なぜかと言うとですね、閉鎖空間に置かれるので、一人の発言が重要なものになるからです。母数が少ないので、一人の考え方が周りに影響を与えてしまうため、ポジティブな言葉を言い続けるんです。どんなトラブルがあっても、とにかく前向きにとらえるっていうところがルールになっていて面白いと思います。あとは、批判、お互いの意見が食い違うところもあるので、そういった時は建設的に受け止めるっていうことですね。もちろん、宇宙飛行士は判断一つ間違えたら、死に直結しますので、ディベートもしっかりやらなければいけないところもあるんですけど、相手に伝える時にワンクッションおいて、ただ単に否定するじゃなくて、もっとこうしたらいいんじゃないかとか、次に繋がるYes.Andじゃないですけど、次に繋げるっていうところが重要だと若田光一さんもおっしゃってましたね。」

編集長「Be positive.ですか。」

いっしー「まさにBe positive.ですね。」

編集長「僕の好きな言葉ですけどね。なるほど。」

いっしー「こちらはコミュニケーション能力の一つの重要な要素になります。」

編集長「重要な要素なんでしょうね。そこって、伝える力っていうのも重要なのかな。」

いっしー「自分の考えていること、もしくは意見を伝えて、一緒に新しい答えを見つけ出していくというか。」

編集長「なるほど。でも、ほんとに相手がどれ位理解しているのか、伝わっているのかって、中々、分かんないじゃない。日本人なんて、特にうなずいてくれると理解してくれていると思うんだけど、そこも理解してもらうためのトレーニングが必要ってことなんだね。」

いっしー「特に宇宙飛行士、昔ほんとに音声だけでやり取りして情報量が少なかったので。最近は映像でやり取り出来たり、ウーチューバ―の野口宇宙飛行士は宇宙の映像を配信したりしてますけど。」

編集長「日本人としては、まず結論を言うということだけでも覚えておくと良いかもしれませんね。」

いっしー「端的にまとめるとすれば。」

編集長「ちなみに、いっしーのように英語の上級者は日頃どんな英語の勉強しているの?また、どうやって英語力を維持しているの?。」

いっしー「そうですね。基本的に移動時間とかに英語の文化について述べた面白い文章とかを朗読したオーディオブックを聞いたりとか。あとはニュースとかですね。耳で聞くのと同時に英字新聞を読んだりとかですね。英語の詩とか、名文と言われるものをまとめたアンソロジーみたいなものを音読したりとか、そういった形で勉強してます。」

編集長「細切れの時間かもしれないけど、英語に関わっている時間は一日どれ位なの?大体でいいけど。多い少ないあっても、平均すると。」

いっしー「平均すると、ネットでいろいろ情報集めるたりするのも含めると1日1時間半から2時間位ですかね。」

編集長「それでも、維持出来ているの。」

いっしー「そうですね。意外と。」

編集長「それ凄いね。まだ英語力伸びていく感覚もあるんでしょ。」

いっしー「新しい語彙を常に仕入れているので。」

編集長「さすがですね。やはり、英検1級とかね、TOEIC満点とっても、まだまだ先があるんでしょうね。教育家いっしーからは英語勉強法が次から次と出て来ますね。今後もね、時折、英語勉強法やりたいですね。」

いっしー「是非、また、いろんな切り口で出来たら。」

編集長「宇宙飛行士の英語勉強法ってところから始まってね。何か、我々としても企画を練ってやっていきたいですね。では、次回もお楽しみに。バイバイ。」

いっしー「バイバイ。」

 

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