【宇宙ビジネス編集長の2022年時事ネタ放談⑮】スペースX、地磁気嵐の影響でStarlink衛星40基が大気圏に再突入?!
はい、皆さん、こんにちは。Space Biz編集長の太田です。いかがお過ごしでしょうか。
編集長の時事ネタ放談は、私の気になる時事ネタを独り言のようにつぶやくコーナーです。
今回の時事ネタは「スペースX、地磁気嵐の影響でStarlink衛星40基が大気圏に再突入?!」です。
地磁気嵐の影響でStarlink衛星40基が大気圏に再突入
©スペースX
2月上旬にスペースXは打ち上げ済みのStarlink衛星49基のうち40基が、太陽フレアで発生した地磁気嵐の影響で軌道の運用高度に到達出来ず、機能停止となったため大気圏に再突入すると発表しました。
これはですね、軌道の安全を守り、スペースデブリになるのを防ぐための処置となります。
2月3日に米フロリダ州のケネディ宇宙センターから打ち上げられ、翌日4日に地磁気嵐の影響を受けてしまった衛星ですけど、本来は高度210kmの軌道に投入され、高度500kmの運用高度まで達する予定だったんです。
地磁気嵐の影響で大気抵抗が通常に比べて50%程増え、スピードが遅くなってしまったのが到達出来なかった理由なんです。ただ、スペースXは、大気圏で燃え尽きる設計にしているため、もちろん地上には落下しないようですね。
Starlink衛星の方を少し補足しますと、既に稼働中の衛星が1400基以上あり、昨年9月に日本ではKDDIと業務提携をしています。
今回は残念な結果になりましたけど、1万2千基の衛星コンステレーションを計画するStarlinkは目標も大きいのですが、着実に計画を遂行している感はあります。高速・低遅延の衛星ブロードバンドインターネットは、やはり時代の要請だと思いますね。
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