【宇宙ビジネス編集長の2022年時事ネタ放談⑪】国際宇宙ステーション、2031年に太平洋に落下?!

はい、皆さん、こんにちは。Space Biz編集長の太田です。いかがお過ごしでしょうか。

編集長の時事ネタ放談は、私の気になる時事ネタを独り言のようにつぶやくコーナーです。

今回の時事ネタは「国際宇宙ステーション、2031年に太平洋に落下?!」です。

国際宇宙ステーション、2031年に太平洋に落下?!


©NASA/JAXA

2月上旬に米航空宇宙局(以下、NASA)は、国際宇宙ステーション(以下、ISS)の運用を2030年に終了し、2031年1月頃太平洋に落下させる計画を発表しました。

落下地点はですね、海上で最も陸地から離れた到達不能極である、太平洋のポイント・ネモ(ニュージーランドとチリの間)と呼ばれる地点です。

2001年にロシアの宇宙ステーションミールも落ちた地点であり、宇宙船や人工衛星の墓場として落下が頻繁に行われているんですよね。

昨年末、NASAのビル・ネルソン長官がISSの運用期間を2024年から2030年まで延長する方針を発表しておりました。

ISSを共同運用する日本やカナダ、欧州、ロシアの同意が必要となりますけど、ウクライナ情勢で対抗するロシアの動向に目が離せないですね。

あとは、今年中に中国独自の宇宙ステーション天宮も完成する予定なので、当然こちらの懸念もあります。

昨年12月にNASAはNanoracks、Blue Origin、Northrop Grummanら民間企業と商用宇宙ステーション建設に関する契約(総額約4億1560万ドル)を締結していますので、ISSから商用宇宙ステーション建設へと移行するための措置と言えるかもしれません。

地球低軌道の活動は民間へ移行し、月や火星探査に力を入れていきたいのが、NASAの考えだと思いますね。

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