【宇宙ビジネス編集長の2021年時事ネタ放談74】NASA、小惑星の軌道を変える実験で探査機打ち上げ?!
はい、皆さん、こんにちは。Space Biz編集長の太田です。いかがお過ごしでしょうか。
編集長の時事ネタ放談は、私の気になる時事ネタを独り言のようにつぶやくコーナーです。
今回の時事ネタは「NASA、小惑星の軌道を変える実験で探査機打ち上げ?!」です。
小惑星の軌道を変える実験で探査機打ち上げ
©NASA
11月下旬に米航空宇宙局(NASA)は、カリフォルニア州のヴァンデンバーグ宇宙軍基地から小惑星に衝突させて軌道を変える、無人探査機DART(Double Asteroid Redirection)をファルコン9ロケットで打ち上げました。
©NASA
無人探査機DARTは、地球から1100万km離れたところにある、小惑星ディディモス(直径約780m)を周回する小惑星ディモルフォス(直径約160m)を目指し、来年の秋頃に衝突する予定となっています。
ただ、今回の実験では、重さ約500kgの探査機が衝突しても、小惑星ディモルフォスの公転周期は数分短くなる程度なんです。
このミッションは、地球への天体衝突による災害を防ぐ方法を研究する、NASAの地球防衛調整局(Planetary Defense Coordination Office)の活動の一つなんですよね。
ちなみにNASAは2016年に地球防衛調整局を設立しています。実際、小惑星ディモルフォスが地球に衝突する危険性はないんですけど、万が一、小惑星が地球に衝突することを想定した実験になっているんです。
2013年にロシアへの隕石落下で人的被害が多数出たことは記憶に新しいので、対応策を考えているんでしょう。映画「アルマゲドン」のようなことが現実化するのは怖いですね。
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