【宇宙ビジネス編集長の2021年時事ネタ放談70】ANAHDとVirgin Orbit、人工衛星打ち上げで連携?!
はい、皆さん、こんにちは。Space Biz編集長の太田です。いかがお過ごしでしょうか。
編集長の時事ネタ放談は、私の気になる時事ネタを独り言のようにつぶやくコーナーです。
今回の時事ネタは「ANAHDとVirgin Orbit、人工衛星打ち上げで連携?!」です。
ANAHDとVirgin Orbit、人工衛星打ち上げで連携
©Virgin Orbit
10月下旬にANAホールディングス株式会社(以下、ANAHD)とVirgin Orbitは、日本国内での航空機を利用した人工衛星打ち上げ事業の展開に向けた基本合意書の締結を発表しました。
今回の目的は、2019年6月にANAHDとVirgin Orbitが発表したパートナーシップを強化し、Virgin Orbitの技術を活用した日本国内での人工衛星打ち上げ事業の実現に向けた具体的な協議を行うことのようです。
Virgin Orbitは、改修したジャンボジェット(ボーイング747-400型機)を使用して、高度約10kmでロケットを航空機から切り離し打ち上げる技術を持っているんですよね。
ANAHDは、事業展開に必要な国内における許認可の取得、ロケットの衛星搭載スペースの販売、宇宙港で使用する地上支援機材の手配・輸送、ファイナンスの組成等の役割を担います。
衛星搭載スペースの販売においては、国内独占販売権を取得するようです。
航空機を用いて上空から人工衛星を打ち上げることにより、天候による打ち上げ時期の調整が減少したり、地上から垂直に打ち上げるロケットよりも搭載燃料を減らせますので、環境にも経済的にもメリットがあります。
尚、Virgin Orbitがパートナーシップを結んでいる大分空港の宇宙港の活用を検討していて、2022年以降10年間で20回の打ち上げを目指すようです。早ければ来年とは驚きですね。
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