【宇宙人映画を語る~スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け編~】宇宙ビジネス編集長太田裕二×映画脚本家石橋勇輝の対談
対談動画
冒頭
編集長「はい、皆さん、こんにちは。Space Biz編集長の太田です。対談の相手は、いつもの、教育家兼映画脚本家のいっしーこと、石橋勇輝さんです。宜しくお願いします。いっしー、今回はこちら、スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明けという映画なんですよ。実は本日ですね、宇宙人映画を語る対談の30回目となる記念日なんです。ですから、SF映画や宇宙人映画の金字塔であるスター・ウォーズの出番となりました。ほんとはエピソード5とかエピソード3が好きなんですけど、最後の作品で締めてもらいましょうか。」
いっしー「なんだかんだ言って、こちらが最後ですからね。」
編集長「スター・ウォーズやスター・トレックのような人気長編シリーズはあえて避けていたんですよね。皆さん良く知っていますから。ただ、宇宙人映画を語る対談では、なくてはならないものとなります。今回も3つ位に論点を絞って語ってもらおうかな。では、いっしー、早速、1つ目の論点はどうですか。」
論点1:スター・ウォーズ9部作の締めくくり
いっしー「はい。スター・ウォーズですね、ご存知の方もいらっしゃると思うんですけど、基本情報を整理してみたいと思います。スター・ウォーズという巨大なサーガになっておりまして。ルーカス監督の最初の着想は、日本の黒澤明監督の『七人の侍』からで、そこにジョーセフ・キャンベル氏の『千の顔を持つ英雄』を取り込み、異種結合によって出来たのがこの作品と言われているんですね。ベイダーの仮面が日本の兜みたいになっていますけど。そこからスタートして大きな河の流れをつくって、漫画とか小説とか、ゲームなどでもストーリーが展開し、一つの巨大な宇宙をつくりあげたと言ってもよい作品でして。
ただですね、こちら6部作までがルーカス監督なんですけど、本人は9部作にするって最初に言っていたらしいんですね。でも、6部作でそれなりに締まったから、ここで打ち切ろうかとなったんですけど、エイブラムス監督が引き継いで9部作までつくったという流れになっていますね。そういったスター・ウォーズをこれから扱っていきたいと思いますので、ぜひ、お楽しみに。」
編集長「6部作のところまではストーリーが面白いというかね、人間味溢れるというか。感動という意味では6部作まで。7,8,9と後半になるとね、もうちょっとダイナミックなっていくような感じがしますね。でも、やっぱり、ブランド力が凄いですよね。定番の音楽聞いただけで、スター・ウォーズだって直ぐに分かりますから。宇宙人の種類は豊富ですし、仲間との友情もあって、アクションも素晴らしい。私個人的にはレイが心を見つめる際、空中浮揚しながら瞑想しているシーンが好きなんですよ。」
いっしー「なるほど。確かに東洋的な描かれ方が多かったですね。」
編集長「西洋と東洋の融合しているところが、面白いなと思いますね。では、2つ目の論点はどうですか。」
論点2:光る新旧役者の名演技
いっしー「はい。7,8,9は、コアなファンの方にとっては4,5,6,1,2,3よりも内容が薄いとなりがちなんですけど。7,8,9もちゃんといいところがありまして。ちょっと役者に焦点をあてたいなと思っているんですけど。このカイロ・レン役のアダム・ドライバーさんですね、凄く名演技で特徴的な演技をされていると思うんですけど。元々、海軍上がりの役者で珍しいキャリアですよね。退役してから、何をやろうかということで役者の学校に通い始めて、そこから出演するまでになったんです。
ほんとは、繊細な人情の機微を描くというのが得意なんです。特に青春期の葛藤を描く映画に良く出ているですけど、そこであえてスター・ウォーズに出るというチョイスが凄く面白いですよね。ただ、この7,8,9に関しては、宇宙レベルで展開される反抗期物語といってもいいようなストーリーになっているので、カイロ・レン役をアダム・ドライバーさんにしたのは、いい選択だったのかなと思いますね。」
編集長「葛藤を描いているよね。ダース・ベイダー的な方に行ってしまってほんといいのかどうかという葛藤も描いているし、最後はね、正気を取り戻すというか。やっぱり、演技も上手なんでしょうね。」
いっしー「あと、一人レイヤ姫役のキャリー・フィッシャーさんがいると思うんですけど、第9部撮影の少し前に亡くなってしまったんですね。それで、どうしようということになって、7,8で撮った未公開シーンの中からですね、デジタル加工によって復元したんです。」
編集長「今、言われても誰も気付かないよね。デジタル加工のレベル高いんだね。やはり、9部作ともなると、活躍する役者の年齢層に厚みがありますよね。同時にシリーズとなると、家族二世代,三世代でのファンも増えますので、顧客の年齢層にも厚みが出て来ますね。商売的には一番良いパターンです。」
いっしー「模範的ですね。」
論点3:新三部作最大の秘密と、そこに込められたメッセージ
編集長「では、3つ目の論点はどうですか。」
いっしー「はい。こちらはですね、凄いメッセージ性の強い作品でもありましてですね。最大のテーマになるのは、レイという謎めいた主人公の出自、血統というのが、どこから来ているのかという。スカイウォーカー家の歴史ということで話が進んでいますので、レイというのがスカイウォーカー家とどういう風に関わっているのかがテーマなんですけど。ここでは、あまりネタバレしたくないですから、あまり突っ込めないんですけど。実はですね、本作の公開される前に脚本が流出してしまったようで、オークションサイトに65ドルで出ていたようです。関係者が泊まったホテルの清掃員が、たまたま見つけて、転売したようですね。結論的には、レイの出自はどうであれ、血よりも本人の意思なんだという、どんな出自の人であっても英雄として立ち上がっていくことが出来るんだ、という力強いメッセージが込められていると思いますね。」
編集長「レンが本来の自己であるベンを取り戻し、最後は自己犠牲の精神でレイを助けるシーンは感動ですよね。どんなに悪に染まっても、救いの手はあるんだなと思いました。すべては人類の幸福のために、が合言葉ですかね。」
いっしー「かなり心に響くメッセージですね。全宇宙的な平和を願う心みたなものですかね。」
編集長「やはり、フォースと共にあれ!という言葉が一番重要な気がしてきますね。我々を導く存在があるので、決して孤独ではありません。」
まとめ
編集長「いっしーに提案なんだけど、次回、スター・ウォーズシリーズの9部作まとめて総括して対談ってどうかな。」
いっしー「全部やっちゃいますか。」
編集長「多分いつもみたいに10分とかじゃ終わらなくて、納得いくまで30分とかやってもいいですよね。」
いっしー「いいですね。」
編集長「では、次回もお楽しみに。バイバイ。」
いっしー「バイバイ。」
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