【宇宙人映画を語る~ニューヨーク東8番街の奇跡編~】宇宙ビジネス編集長太田裕二×映画脚本家石橋勇輝の対談
対談動画
冒頭
編集長「はい、皆さん、こんにちは。Space Biz編集長の太田です。対談の相手は、お馴染みの、教育家兼映画脚本家のいっしーこと、石橋勇輝さんです。宜しくお願いします。いっしー、今回はこちら、ニューヨーク東8番街の奇跡という映画なんですよ。知っている方はいますかね。我々の対談だと、やはり大作を扱うことも多いですけど、時折、身近な題材で心温まる映画って良いですよね。とてもシンプルな映画ですが、家族愛,隣人愛,宇宙人愛が凝縮されていて、皆が楽しめるよね。」
いっしー「そうですよね。いろんな要素がてんこ盛りなった作品です。」
編集長「でも、UFO型生命体,宇宙人は初めてだよね。『インデペンデンス・デイ』の巨大なUFOと違って、一般家庭にも入れる最小サイズのUFOですね。でも、友好的なUFOで、お店を手伝ってくれたりと、今までで一番気が利くUFOでもあります。今回も3つ位に論点を絞って語ってもらおうかな。では、いっしー、早速、1つ目の論点はどうですか。」
論点1:制作背景
いっしー「制作背景からお話したいなと思うんですけど。こちらですね、大作ではない感じなんですけど、監督はスピルバーグ監督なんですよね。大作を作る監督ですけど、元々、テレビ番組として企画されたらしいんですよ。なので、こういったほんわかとした感じのストーリーというか。テレビとして観たら、凄く納得という感じの展開なんですけど、取り壊されそうになっているボロアパートが舞台となっています。セットは街のど真ん中に作られたので、近隣住民が間違えて入ってくる位リアルだったみたいです。日常的な場面を撮影された心温まるファンタジー作品ということで、ある種スピルバーグ監督の別の顔が見える作品なのかなと思います。」
編集長「確かにそうかもしれない。1987年公開の映画ですけど、時代背景も表れてますね。当時は、主人公のお店のように家族でやっている個人商店が多く、今みたいにチェーン店は少なかったですよね。地上げ屋の存在も、世界がバブル経済真っ只中にあったので、悪者扱いという設定ではピッタリだったかもしれませんね。」
いっしー「そういうことだったんですね。当時の時代背景を知っていると凄くいいですね。」
論点2:自ら増殖する機械生物
編集長「では、2つ目の論点はどうですか。」
いっしー「早速エイリアンについて、ちょっと。自ら増殖する機械型生物ということで。中々、他では見ないタイプかなと。そもそも、なんでアパートにやって来たかというとですね。充電するためにアパートに立ち寄って、定住してしまったということで。なんか凄く鳥みたいですよね。ツバメが巣を作ったみたいな。原題は『Batteries not included』ということで、電池は入っていませんよ的な意味です。普通はおもちゃとかに付いている但し書きなんですよね。ほんとに、おもちゃみたいなエイリアンで、E.T.に次ぐ可愛さのスピルバーグ監督の中ではNO.2位にあたるかなと。もうちょっと、この映画有名になったら、キャラクターグッズとかも売れそうなのにと思いますね。ロボットが子供を産む発想は斬新かなと思うんですけど、ホラーにも転じやすいプロットなのかなと。今回は凄く可愛らしく描かれています。」
編集長「確かに機械が子供を産むっていうのは、あんまりないよね。怖くなくて可愛いUFOの生命体みたいのを産むっていうのは斬新かもしれないですね。あとはね、主人公が地上げ屋に悩まされていた時に『お願いだ。誰でもいい。助けてくれ。』と言った後に現れているんですよね。だから、元々、宇宙人愛を持っていたんでしょうね。機械生物、機械宇宙人なのに人情があるとは理想的ですね。」
いっしー「ちゃんと温かい心を持っているものが出て来ると、人間とロボットの共存が出来ますね。」
論点3:「小さな奇跡」を中心に住民の心が一つに
編集長「では、3つ目の論点はどうですか。」
いっしー「ストーリーが素晴らしいので、ストーリーも是非少し知っていただきたいなと思うんですけど。地上げ屋とアパート住民の対立が主軸になっていまして、そこにある意味『こびとのくつや』のような童話が介在することによって、今まで無関係に生きてきたアパート住民の心が一つになっていくという心温まるストーリーですね。なので、スピルバーグ監督の作品としては、小粒というかSF作品や宇宙人ものが苦手な人が最初に触れるには丁度良い作品のように思いますので、一度観ていただきたいと思います。」
編集長「マクロ的な視点で映画を作ったり、ミクロ的な身近な視点で映画を作ったりと両方面白く描けるのは、スピルバーグ監督の器が凄いですね。個性的な住民のヒューマンドラマでもあるし、人間模様を観ている気もしてきますね。多種多様な人も、同じ理想や目標があると、まとまりやすくなるのかもね。こういった描写もニューヨークならでは、って思いませんか?」
いっしー「まさにニューヨークですよね。ニューヨークを舞台として選んだのは良いかなと思いますね。」
まとめ
編集長「息子の事故死で認知症になった女性も出て来ますけど、心の傷は癒して幸福になっていただきたいですね。」
いっしー「なるほど。ある意味機械エイリアンは何でも修理できちゃうじゃないですか。心の傷も治していったよ、みたいな感じかもしれないですね。」
編集長「通り過ぎると、心も癒されて、みんなもハッピーエンドみたいな感じかもしれないですね。是非、1回観て欲しいと思いますね。では、次回もお楽しみに。バイバイ。」
いっしー「バイバイ。」
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