【宇宙ビジネス超入門】2021年10月の動向
はい、皆さん、こんにちは。Space Biz編集長の太田です。
お元気でしたか。
本日は、宇宙ビジネス超入門者向けに、宇宙ビジネス業界で2021年10月に起こった私の気になるトピックニュースを3つご紹介します。
ロシア、宇宙で史上初の長編映画撮影
10月上旬にロシアが宇宙で史上初の長編映画撮影のため、宇宙飛行士1人と民間人2人が搭乗したソユーズ宇宙船(MS-19)を打ち上げました。女優のユリア・ペレシルド氏を含むロシア人の3人は、ISSで12日間滞在し無事撮影が終わり帰還したんですよね。
長編映画の題名は『The Challenge』で、地球に帰還出来ない程の容体となった宇宙飛行士の手術を為す、女医が主人公の宇宙ドラマになるようです。昨年5月にトム・クルーズ氏はISSでNASAと映画撮影する計画を報じられていましたが、ロシアに先を越されたことになります。エンタメでも競争ですね。
中国、2022年の宇宙ステーション完成に向け長期滞在開始
10月中旬に中国の有人宇宙船『神舟13号』が打ち上げられ、建設中の宇宙ステーション『天宮』の中核施設『天和』とのドッキングに成功しました。
今回は3人の宇宙飛行士が『天宮』に約6カ月間滞在する予定になっています。来年の完成に向けて、ロボットアームの操作を確認したり、船外活動も数回実施するようです。
中国の女性宇宙飛行士としては、初めての船外活動や長期滞在になるんですよね。ISSは2024年に運用期限を迎え、それ以降の体制が未定なので、中国がしばらく宇宙ステーションを独占する可能性もありますね。
韓国、初の国産ロケットを打ち上げ、模擬衛星の軌道投入には失敗
10月下旬に韓国初の国産ロケットヌリ号(KSLV-Ⅱ)が打ち上げられ、1.5トン級の模擬人工衛星を高度700kmまで運ぶことに成功しました。ただ、残念ながら計画していた軌道投入には失敗してしまったんですよね。
今回の打ち上げに成功していれば、日米などと並んで重量1トン以上の実用衛星を打ち上げられる世界で7番目の国になるはずだったんです。
2010年から開発が始まり、開発の総費用は約2兆ウォン(日本円で約1900億)。参画する国内企業も300社超でしたので、まさに純国産ロケットと言えますね。
まとめ
まとめとして、10月の動向は、宇宙でも長編映画撮影の開始、中国独自の宇宙ステーションは来年完成、韓国の宇宙開発はこれから加速、といったところでしょうか。
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