【宇宙ビジネス編集長の2021年時事ネタ放談66】日本初民間気象衛星の宇宙実証を目指すプロジェクトが発足?!
はい、皆さん、こんにちは。Space Biz編集長の太田です。いかがお過ごしでしょうか。
編集長の時事ネタ放談は、私の気になる時事ネタを独り言のようにつぶやくコーナーです。
今回の時事ネタは「日本初民間気象衛星の宇宙実証を目指すプロジェクトが発足?!」です。
産学連携プロジェクトAETHER(アイテール)
9月下旬に株式会社ALE(以下、ALE)は、日本電信電話株式会社(以下、NTT)の先端集積デバイス研究所、大学共同利用機関法人自然科学研究機構国立天文台(以下、NAOJ)と共に気象衛星開発について覚書並びに共同研究実験契約を締結し、民間気象衛星で自然災害に挑む産学連携プロジェクトAETHER(アイテール)を発足しました。プロジェクトは、こんな感じになります。
©ALE
各参画機関が各々の分野から得意技術を持ち寄り地球観測用の小型センサーを独自開発、それを搭載した気象衛星で宇宙から大気データを取得し、そのデータを基に気象予報の精度向上を図って、最終的には災害多発国である日本から世界中に今の地球環境に適した気象情報の提供をするようです。
AETHERは民間気象衛星で気象予報に用いる観測データ取得を目指す日本初の取り組みとなります。イメージ図ですと、こんな感じになります。
©ALE
AETHERの衛星は、低価格で開発出来るCubeSatを活用し、2023年に地上での技術実証、2025年には実証機を打ち上げる計画で、衛星コンステレーションを構築していくようです。
衛星が10基なら2時間に1回、20基なら1時間に1回の高頻度観測を提供していきますので、JAXAなどの大型衛星データと補完し合う関係になりますかね。
最終的には観測データから気象予報を基にした気象関連のサービス提供していくことを考えているんです。
まとめ
ちなみにAETHERは天空で神々が呼吸する澄んだ大気を神格化したギリシャ神話の神に由来してます。ギリシャ神話の名前が多いのは気のせいですかね。
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