【宇宙ビジネス~2021年JAXAニュース㉓~】日欧共同探査計画BepiColombo、水星接近の初画像発表!
はい、皆さん、こんにちは。Space Biz編集長の太田です。いかがお過ごしでしょうか。
本日は、宇宙ビジネス超入門者向けに、JAXAニュースになるんですけど、「日欧共同探査計画BepiColombo、水星接近の初画像発表!」について述べますね。
水星接近の初画像発表
10月上旬に欧州宇宙機関(以下、ESA)と国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(以下、JAXA)共同で行う水星探査計画BepiColombo(ベピコロンボ)の無人探査機が、初めて水星に接近した際の画像を発表しました。
画像は白黒ですけど、水星の北半球のクレーターなどが鮮明に映っていますね。
水星への最接近時の距離は約199kmでしたが、撮影に適した条件ではなかったため、約1000kmの距離から撮影されたようです。
BepiColomboの概要
日欧共同探査計画BepiColombo(ベピコロンボ)とはですね、ESA担当の水星表面探査機とJAXA担当の水星磁気圏探査機「みお」の2つの周回探査機で、水星の総合的な観測を行う日欧共同の大型ミッションなんです。
水星は、太陽に近い灼熱環境と軌道投入に要する多大な燃料から周回探査は困難を極めています。今まで水星に行ったことがある探査機はマリナー10号とメッセンジャーの2機のみで、水星周回軌道への投入成功は探査機メッセンジャーだけとなります。
マリナー10号の探査の際、金星を通過しその重力でスイングバイを行うことにより、何回か水星に接近出来ることを示唆したのが、イタリアの著名な天体力学者ジウゼッペ・コロンボ博士です。
その功績をたたえ、今回のミッションには博士の愛称であるBepiColombo(ベピコロンボ)が使われているんですよね。
合計6回のスイングバイを予定していますので、あと5回繰り返さないと水星の周回軌道に入ることが出来ないんです。今のところ、2025年末に水星周回軌道投入の予定になっています。
ミッションの目的は、惑星の磁場・磁気圏の普遍性と特異性や地球型惑星の起源と進化について明らかにすることです。
2018年に打ち上げられたのですが、宇宙での長旅は、まだまだ続きそうですね。
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