【宇宙人映画を語る~オール・ユー・ニード・イズ・キル編~】宇宙ビジネス編集長太田裕二×映画脚本家石橋勇輝の対談

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【宇宙人映画を語る~オール・ユー・ニード・イズ・キル編~】宇宙ビジネス編集長太田裕二×映画脚本家石橋勇輝の対談

対談動画

 

冒頭

編集長「はい、皆さん、こんにちは。Space Biz編集長の太田です。対談の相手は、お馴染みの、教育家兼映画脚本家のいっしーこと、石橋勇輝さんです。宜しくお願いします。いっしー、今回はこちら、オール・ユー・ニード・イズ・キルという映画なんですよ。桜坂洋氏のライトノベルがもとになり、日本原作のハリウッド映画実写ということで、当時は話題になりましたよね。英語の得意ないっしーが、題名を訳すとどんな感じになる?」

いっしー「これは一つのロマンですね。訳すとすると、『お前がするべきことは殺すことそれだけだ』という感じですね。」

編集長「やっぱり、そういう訳になるんだね。原作が映画化されると大分内容は変わってしまうことが多いけど、世界中から脚本家募るみたいなことをやれば、斬新な物語が出てきそうだね。私は西洋文化と東洋文化の融合が面白いと思うけどね。今回も3つ位に論点を絞って語ってもらおうかな。では、いっしー、早速、1つ目の論点はどうですか。」

論点1:時間がループする斬新な物語

いっしー「この脚本についてなんですけども、原作は先程おっしゃった通り、桜坂洋氏のライトノベルが原作になっているんですけど。結構ですね、制作の最中に何度も何度も脚本が迷宮入りしたということで。何度も何度も練り直したんですけど、その中の時間がループする設定が凄く大事ですよね。その時間をループする設定を消した方が楽だという意見が出る程、迷宮入りしてしまったそうですね。ただですね、監督のダグ・リーマンさんは『時間がループする要素を消すなら、俺は監督を降りる。』とまで。」

編集長「それは大賛成だね。これがなくなっちゃったら、映画の良さないですよね。」

いっしー「そうなんですよ。ほんとに、そこで押し切って、しっかり作ったと。ループするとなると、撮影も凄く大変だったようで。すべてを同じ日で撮るっていう設定なので。天気とかが変わってしまうと、違ってしまうというか。そこら辺も苦労されたということで。ほんとに見る側からでは分からない苦労がいろいろあったのかなと。」

編集長「確かに実写だからね。実写だと天気一つ変わっただけで、時間がループ出来なくなっちゃうからね。アニメだったら楽だけどね。時間のループのところで僕も考えるところがあったんだけど。未来が決まっているという運命論も、否定的に受け止めると人生は全く変わらないけど、積極的に考えれば、人生や社会はもっと改善していけるという教訓にもなっていますよね。いっしーは運命論をどの程度信じているの?」

いっしー「そうですね。50%位ですかね。やっぱり、ある程度は運命というものは、自分の今までつくって来た傾向性のようなものはあるのかなと思うんですよ。自分で変えていくことによって、運命自体も変わっていくのかなと思います。」

編集長「確かにね。個性とかね、考え方っていうのは、20歳とか30歳になると固まってきてしまうところがあるけれど。でも、半分位は変えていけるというのは、僕も賛成ですね。では、2つ目の論点はどうですか。」

論点2:トム・クルーズのストイシズム

いっしー「この映画の主演はトム・クルーズさんなんですけども、トム・クルーズさんのストイシズムについてのエピソードを紹介したいんですけど。最初はブラッド・ピットさんが主演される予定だったんですけど、いろいろあってトム・クルーズさんになったと。撮影中にスーツを着用されていると思うんですけど、実際40kg以上のスーツを着ながら、毎日撮影していたんですね。共演者のエミリー・ブラントが泣きべそをかいた時も、トム・クルーズさんが大丈夫だと励まして撮影を続けたというエピソードがあります。あとですね、何とスタントシーンを自ら引き受けた方なんですよね。いつも、そうかもしれませんけど、今回も危険なシーンがいっぱいありましたが、すべて自ら引き受けられたということでトム・クルーズさんが見どころかなと思います。」

編集長「なるほどね。トム・クルーズ氏は原則スタントマンを使わないことでも有名ですよね。宇宙戦争という映画でも主演していましたけど、昨年、国際宇宙ステーション(ISS)で長編映画を撮影することを発表してましたよね。予定通りであれば、おそらく、来月位から宇宙で映画撮影に入ると思いますよ。」

いっしー「楽しみですね。リアルな宇宙で撮影するとどうなるんでしょうかね。」

編集長「ストイシズムのトム・クルーズ氏ならではのシーンというのが出てきそうですね。では、3つ目の論点はどうですか。」

論点3:宇宙人「ギタイ」が象徴するもの

いっしー「本作、宇宙人のギタイが登場するんですけど、それが凄く本作の特徴かなと思います。宇宙人の集合体が一つの生き物になっている珍しい宇宙人なんですよね。神経中枢であるオメガを破壊することが、一つのミッションになるんですけど。このギタイという宇宙人はですね、時間を操ることが出来るんです。冒頭でも触れたんですけど、時間を操ると言えば、『メッセージ』という映画でも時間感覚が揺らいだりとかあったと思うんです。時間というものをテーマにした凄く面白いストーリー展開になっています。実はどこから作者がインスピレーション得たのかというと、ゲームからインスピレーション得たということです。RPGを見て、一回小説にしたら面白いんじゃないかということで、ループする物語展開を考えたということですね。凄く作家として、面白いエピソードですね。」

編集長「発想が面白いですね。でも、ここまで殺され続けても、気分が悪くならない映画はないですよね。肉体は死んでも魂は生き続ける輪廻転生みたい。また、見方を変えると、RPGのゲームを映画化したようにも思えますね。そういったことまで考えると面白い映画なのかな。」

いっしー「他にゲームで原作と言えば、『バイオハザード』とかあると思うんですけど、意外にゲームの映画っていうのは面白いかもしれませんね。」

まとめ

編集長「なるほど。変わった発想が入っているんでしょうね。映画の最終場面では、なぜか無名戦士っていいなと思ったんですよ。誰の評価を得なくても、淡々と仕事を進める姿勢は格好いいですよね。では、次回もお楽しみに。バイバイ。」

いっしー「バイバイ。」

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