【宇宙ビジネス超入門】2021年8月の動向
はい、皆さん、こんにちは。Space Biz編集長の太田です。
お元気でしたか。
本日は、宇宙ビジネス超入門者向けに、宇宙ビジネス業界で2021年8月に起こった私の気になるトピックニュースを3つご紹介します。
ヴァージン、1席45万ドルで宇宙旅行の販売再開
©ヴァージン・ギャラクティック
8月上旬にヴァージン・ギャラクティック社は、第2四半期の決算報告の場で、宇宙旅行の販売を1席45万ドルから再開すると発表しました。
実は2014年の試験飛行で墜落事故を起こし、パイロットも亡くなってしまったので、販売を停止していたんです。
既に購入済の600人は1席25万ドルでしたので、2倍近くに高騰したことになります。
また、1席45万ドルのプランだけでなく、グループ向けプランや貸し切りプランも用意するようです。
来年2022年に宇宙旅行を提供するにあたり、これから、どんどん具体的になっていきますね。
Blue Origin、月着陸船開発の独占契約を巡りNASAを提訴
©Blue Origin
8月中旬にBlue Origin社が、アルテミス計画の一環として月着陸船開発を委託する独占契約を巡り、NASAを提訴しました。
今年4月にNASAは月着陸船開発の委託先を選定しましたが、周囲の予想に反してSpace X社とだけ契約を結んだんです。
本来は入札での決定なので問題はないですし、選定理由も入札額が一番安く、Space X社の有人宇宙船が地球低軌道に乗るミッションにも成功させているので、当然かなと思っていたんです。
入札プロセスに不満のようですが、月面ビジネスでは、官需を取り込むことが必要不可欠だと思います。
Space BD、2021年中にスペースデリバリープロジェクト開始
©SpaceBD
8月下旬にSpace BD株式会社は、国内外の研究,教育機関・民間企業10組から集めた、研究用素材、写真、イラストなどの様々な対象品を宇宙空間に打ち上げ曝露するスペースデリバリープロジェクトを開始すると発表しました。
日本国内の学術機関の研究活用を主目的として、さらには、民間企業や教育機関などが制作する記念品などについても曝露・回収の対象としているんです。
©SpaceBD
予定では今年中にISSの補給船に搭載し輸送して、約6カ月の間、船外実験プラットフォームにて宇宙空間に曝露します。宇宙利活用の幅が広がりそうですね。
まとめ
まとめとして、8月の動向は、具体化する宇宙旅行のサービス、月面ビジネスでの官需の取り込み競争、宇宙利活用の新たなサービス、といったところでしょうか。
ご清聴ありがとうございました。チャンネル登録お願いします。
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