【宇宙ビジネス編集長の2021年時事ネタ放談53】Blue Origin、月着陸船開発の独占契約を巡りNASAを提訴?!

はい、皆さん、こんにちは。Space Biz編集長の太田です。いかがお過ごしでしょうか。

編集長の時事ネタ放談は、私の気になる時事ネタを独り言のようにつぶやくコーナーです。

今回の時事ネタは「Blue Origin、月着陸船開発の独占契約を巡りNASAを提訴?!」です。

Blue OriginがNASAを提訴


©Blue Origin

8月中旬にAmazon.com創業者ジェフ・ベゾス氏率いるBlue Originが、アルテミス計画の一環として月着陸船開発を委託する独占契約を巡り、米国航空宇宙局(以下、NASA)を提訴しました。

今年4月にNASAは月着陸船開発の委託先を選定したんですけど、周囲の予想に反してイーロン・マスク氏率いるSpace Xとだけ契約を結んだんですよね。

本来は入札での決定なので問題はないはずですし、選定理由も入札額が一番安く、Space Xの有人宇宙船が地球低軌道に乗るミッションにも成功させているので、誰もが納得かなと個人的には思っていたんです。

Blue Originの方は、入札プロセスを違法で不適切に評価したなどと非難しているようですね。実は先月提訴の前触れみたいな出来事があったんですよ。

米国会計検査院(GAO)は、NASAの決定を支持しましたし、ジェフ・ベゾス氏はBlue Originに委託すればNASAのコストを最大20億ドルまで負担すると提案しましたが断られてしまったんですよね。

ちなみにNASAは今年10月12日までに今回の訴訟の回答をしなければいけません。NASAと協業してきたSpace Xと宇宙旅行など独自路線(民需)で歩んできたBlue Origin。月面ビジネスでは、やはり、NASAや政府機関が大きな顧客になり得ますので、官需も取り込む方針転換の一つの表れでしょうかね。

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