【宇宙ビジネス編集長の2021年時事ネタ放談㊽】ロシア初の実験棟ナウカ、ISSにドッキング成功?!
はい、皆さん、こんにちは。Space Biz編集長の太田です。いかがお過ごしでしょうか。
編集長の時事ネタ放談は、私の気になる時事ネタを独り言のようにつぶやくコーナーです。
今回の時事ネタは「ロシア初の実験棟ナウカ、ISSにドッキング成功?!」です。
ロシア初の実験棟ナウカ、ISSにドッキング成功
©NASA
7月下旬にロシア国営ロスコスモス社は、ロシアで初めての実験棟ナウカが国際宇宙ステーション(以下、ISS)へのドッキングに成功したと発表しました。
本来は、おめでとうございます!となるんですけど、少し微妙かなと。後程理由は説明しますね。
ナウカの概要
©NASA
実験棟ナウカは全長約13M,重さ約20トンあり、欧州が開発したロボットアームを装備し、船内と船外で様々な科学実験が可能なんです。内部には水や酸素の生命維持装置の他、宇宙飛行士の居住設備も備えています。
©NASA
ロシアが大型棟を打ち上げるのは、2000年に居住棟ズベズダを打ち上げて以来、約20年ぶりになります。ナウカは2000年代から開発が始まったのですが、技術的不具合やロシア政府の厳しい財政難から、打ち上げが再三延期されていたんです。
ドッキング時のトラブル
実は今回のドッキング直後、推進装置(スラスタ)の誤作動によって噴射を開始し、一時的にISS全体が傾くハプニングがあったんですよ。復旧作業で姿勢は戻り、乗組員に危険はなく、事なきを得て良かったと思います。
トラブルの原因は、ナウカを遠隔操作するプログラムが障害になったようです。使用期限が2024年までのISSと独自の宇宙ステーション建設を表明しているロシアの計画は、今後どうなるんでしょうか。最後に補足ですが、ナウカはロシア語で科学を意味するんですよね。
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