【宇宙ビジネス超入門】2021年7月の動向
はい、皆さん、こんにちは。Space Biz編集長の太田です。
お元気でしたか。
本日は、宇宙ビジネス超入門者向けに、宇宙ビジネス業界で2021年7月に起こった私の気になるトピックニュースを3つご紹介します。
ヴァージンのブランソン氏、ベゾス兄弟より先に宇宙空間に到達
©ヴァージン・ギャラクティック
7月中旬にヴァージン・ギャラクティック社創業者リチャード・ブランソン氏は、自社で開発中の宇宙船(VSS Unity)に搭乗し宇宙空間への試験飛行を成功させました。
2004年に設立して以来、22回目の試験飛行で4回目の有人試験飛行だったんですね。2014年の試験飛行では、墜落事故によりパイロットも亡くなっているので、感慨深いものがあります。
2022年の商業化を目指しているのですが、既に600人が予約しているようです。料金は25万ドル(約2750万円)なのですが、やはり宇宙飛行だと安いんですかね。
Blue Origin、ベゾス兄弟ら搭乗で初の有人宇宙飛行成功
©Blue Origin
7月中旬にAmazon.com創業者のジェフ・ベゾス氏が設立したBlue Origin社は、独自開発の宇宙船New Shepardで同社初の有人宇宙飛行に成功したと発表しました。
ベゾス兄弟,女性パイロットの先駆けのウォリー・ファンク氏,初の有料顧客で学生のオリバー・デーメン氏の4人が搭乗したんです。今回は高度100㎞(カーマンライン)を越えて来てますし、宇宙船は自動操縦でパイロットが乗っていないのも驚きですね。
料金,サービスなどの予約受付はこれからですが、民間客の有料宇宙飛行は、商業宇宙飛行を大きく前進させたと言えます。
月面産業ビジョン協議会、月面産業ビジョンを日本政府に提出
©日揮ホールディングス株式会社
7月中旬に産学官連携のワーキンググループ「月面産業ビジョン協議会」が、井上信治内閣府特命担当大臣(宇宙政策)に対し、日本における月面ビジネスのエコシステム構築に向けた「月面産業ビジョン~Planet6.0時代に向けて~」を提出したと発表しました。
ビジョンの核はPlanet6.0で、図の方はこんな感じです。
月面での新たな市場創出と地球での社会課題解決の手段になりそうですね。2021年度内にロードマップを策定する方針で、月面を舞台とした民間主導の新しい産業が創生され、月面産業革命が起きる起爆剤になるかもです。
まとめ
まとめとして、7月の動向は、今年予行演習で来年以降本格化する宇宙旅行、将来の月面産業でも民間主導で具体化が進行、といったところでしょうか。
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