【宇宙ビジネス編集長の2021年時事ネタ放談㊼】GITAI、月面作業用ロボットローバーの地上実証に成功?!
はい、皆さん、こんにちは。Space Biz編集長の太田です。いかがお過ごしでしょうか。
編集長の時事ネタ放談は、私の気になる時事ネタを独り言のようにつぶやくコーナーです。
今回の時事ネタは「GITAI、月面作業用ロボットローバーの地上実証に成功?!」です。
月面作業用ロボットローバーの地上実証に成功
©GITAI
7月下旬に宇宙用汎用作業ロボットを開発するGITAI Japan株式会社(以下、GITAI)は、月面探査・基地開発作業を遂行可能なロボットローバーの開発に着手し、プロトタイプ1号機の地上実証に成功しました。おめでとうございます!
近年、米国と中国を中心に月面探査・基地開発競争が加速しており、従来の人間の宇宙飛行士よりも安価で安全なロボット労働力の需要が急増しています。
そうした需要を受け、GITAIは、月面で探査、採掘、点検、保守運用、宇宙組み立て等の汎用的作業が可能なロボットローバーの開発に着手したんです。
地上実証の概要
本地上実証では、GITAI月面作業用ロボットローバーのプロトタイプ1号機による高速移動、不整地走行、3次元地図生成、電動ドリルによる地表採掘作業、ツールチェンジャ機能によるエンドエフェクタ切り替え(電動ドリル⇒ロボットハンド)、地中の石のサンプリング作業に挑戦し、全ての作業を遂行しました。
この動画も公開していますので、概要欄から確認してみてください。凄い!と感じますよ。
2025年中の月面実証を目指すようです。そもそも、GITAIは宇宙での作業コストを100分の1に下げることを考えているんですよ。また、今月中旬にはISS(国際宇宙ステーション)船内でGITAIロボットによる汎用作業遂行技術実証も実施予定なんです。
まとめ
宇宙飛行士が1年間活動するための費用は数百億円にもなりますので、ロボットの活躍が不可欠と言えます。宇宙での作業ロボットの実証実験も、おそらく民間企業では初でしょうから、ぜひ、成功して欲しいですね。
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