【宇宙人映画を語る~メッセージ編~】宇宙ビジネス編集長太田裕二×映画脚本家石橋勇輝の対談

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【宇宙人映画を語る~メッセージ編~】宇宙ビジネス編集長太田裕二×映画脚本家石橋勇輝の対談

対談動画

 

冒頭

編集長「はい、皆さん、こんにちは。Space Biz編集長の太田です。対談の相手は、いつもの、教育家兼映画脚本家のいっしーこと、石橋勇輝さんです。宜しくお願いします。いっしー、今回はこちら予告通り、メッセージという映画になります。原作の作家はテッド・チャン氏で中国系米国人なんですよね。ブラウン大学でコンピュータ・サイエンスを専攻していたのですが、異色のSF作家になるんですかね。」

いっしー「SF作家の中でも鬼才というか輝きを放っている方ですね。短編小説を書かれる方なんですよね。」

編集長「映画の方はあまり短編って感じはしなかったけどね。中国系米国人の方だと、欧米の文化だけでなく、アジアの文化も理解出来るから、映画にどう反映されているか楽しみですね。今回も、3つ位に論点を絞って、語ってもらおうかな。では、いっしー、早速、1つ目の論点はどうですか。」

論点1:原作作家テッド・チャンの鬼才っぷり

いっしー「先程、太田編集長からあった通り、この作品凄く東洋的な『もののあはれ』みたいな世界観を投影した作品となっておりまして、SFとしては凄く珍しい作品となっていますね。

作家のテッド・チャン氏は原作になった『あなたの人生の物語』の短編以外にも短編集に時間が輪廻するみたいな作品をいっぱい書かれていて、凄く面白いですよね。『もののあはれ』っていうのは、具体的にどういうものかというのは実際観てもらうしかないんですけど、静寂な世界観であったりとか、ちょっと退屈して眠くなるような方も多いんですけど。

西洋的な直線的な時間じゃなくて、時間が最終的にまわりまわって閉じるみたいな、東洋的な時間感覚みたいなものを表現した作品になっていて、作家の個性が出た作品になっているじゃないかなと思いますね。」

編集長「確かに米国で製作された、宇宙人映画としては静かな禅の世界のような映画ですよね。音楽も、なんだか、わびさびの音楽のような気もしてきますね。西洋の中に東洋が入っていて、非常に不思議な感じの映画ですよね。映画の中に、仏教の考え方でもある過去・現在・未来の三世が交錯しているのも面白いですね。」

いっしー「仏教的ですよね。」

論点2:宇宙言語学の可能性

編集長「では、2つ目の論点はどうですか。」

いっしー「はい。先程、禅のような世界観って話があったと思うんですけど。禅と言えば、書道。書道的な文字が実際出て来るですよね。宇宙言語学の話をさせていただきたいと思うんですけど、本作の主人公は言語学者なんです。

宇宙人の言語を解読していくっていうのが、メインのストーリーになっているんですけど、ここで言語によって見える世界が変わる、言語相対性理論っていうあると思うんですけど。そこで、宇宙人との交流を通して、宇宙人の言語を習得していくことによって、主人公の世界観が変わっていくというストーリーなんです。これが凄く認識論とか哲学的な議論を含むところではあると思うんですが、面白いところではありますね。」

編集長「おそらく、地球の言語のルーツも宇宙にあるんでしょうね。宇宙人との交流によって、地球的価値観は大きく揺さぶられそうだね。でも、大宇宙を貫く真理みたいなものはあるんでしょうね。例えば、数学や音楽は宇宙でも共通なんて言われるけど、時間も共通なのかな。いっしーはどう思う?」

いっしー「確かにそうですね。共通かもしれないですけど、実は宇宙人が見えている時間と地球人が経験している時間はちょっと違う時間なのかもしれませんね。宇宙人が永遠の時間を生きているっていう描写がされていますよね。時間っていうのを私達生物として、特徴に根差した時間を生きているのかもしれないですよね。『ゾウの時間とネズミの時間』という本があったと思うんですけど、生物によって経験している時間というのが違う。」

編集長「相対性理論とか存在と時間の世界に入ってきますね。あまり難しくならないように。では、3つ目の論点はどうですか。」

論点3:宇宙人が伝えたかった「メッセージ」

いっしー「このメッセージという題名ですけど、『コンタクト』のオマージュとして作られた作品なんです。実際、宇宙人が伝えたかったメッセージは何なのか、というところを考えていきたいと思います。

本作では、柿ピー型のUFOが世界各国の上空に出現して、みんながあたふたすることになるんですけど。『インデペンデンス・デイ』とは違って、宇宙人の来訪目的は、実は人類の戦争を止めることとして描かれていますよね。この宇宙人の目線から見たら、人類がお互い争うっていうのが凄く馬鹿らしく見えるっていうことが描かれていて、地球人を見守る宇宙人の視点というのが描かれていますよね。

宇宙人が最後に何を伝えたかったかというと、最後まで明らかにされなかったのですけど、何か愛であったりとか人類愛,家族愛などを伝えに来たというのが、本作の魅力なんじゃないかなと。」

編集長「僕も同じ感想で、何か目的だったのかは明かされないんだよね。明かされないんだけど、最後、家族愛で終わっているよね。宇宙人が出て来てはいるんだけど、家族愛で終わっているから、そこもしっかり伝えたかったのかなと。」

いっしー「E.T.も家族愛がテーマでしたし。」

編集長「ああそうか。映画を通して、人生の運命論を語ってはいますが、我々としては運命は変えていけるというスタンスでいきたいですね。映画だと変わらない感じで終わりますけど。」

いっしー「確信して持っておきたいですね。基本的に仏教でも現在蒔く種によって、未来は変わっていくというのが希望の原理だと思うので。今回、仏教的な映画でしたが。」

編集長「そうですね。現在を大事にしながら、時間を大事にして未来を切り開いていきたいと思いますね。次回もお楽しみに。バイバイ。」

いっしー「バイバイ。」

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