【宇宙ビジネス~2021年JAXAニュース⑱~】JAXAと天地人、宇宙ビッグデータ米の栽培における共創活動開始!

はい、皆さん、こんにちは。Space Biz編集長の太田です。いかがお過ごしでしょうか。

本日は、宇宙ビジネス超入門者向けに、JAXAニュースになるんですけど、「JAXAと天地人、宇宙ビッグデータ米の栽培における共創活動開始!」について述べますね。

宇宙ビッグデータ米の栽培における共創活動開始

国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(以下、JAXA)と株式会社天地人(以下、天地人)は、JAXA宇宙イノベーションパートナーシップ(J-SPARC)のもと、宇宙ビッグデータ米の栽培における『しきさい』由来の水田環境プロダクトの開発に向けた共創活動を開始しました。

JAXAが運用している気候変動観測衛星『しきさい』(GCOM-C)は、地球の環境変動をグローバルに長期間観測することを目的としており、19種類の波長の光を捉える光学センサによって、大気中の微粒子や植物の活性度、地表面温度といった地球物理量をモニタリングしています。

取り組みの目的

本取り組みは、『しきさい』が取得するデータに対する新たな解析アルゴリズムを共同で開発することで、水田の水管理に必要な情報の取得と、人工衛星からの客観的なデータを用いて稲の栽培環境のモニタリングをすることで、農家の負担軽減,タイムリーな水量管理を目指すんですね。

天地人の活動

天地人は、これまで地球観測衛星のデータを活用した独自の土地評価エンジン『天地人コンパス』を開発し、衛星データからビニールハウス内の作物に対する日射量を推定するプロジェクトや、キウイフルーツなどの作物の新規圃場の検討など、農業に関わるプロジェクトを行ってきました。

少し補足すると、『天地人コンパス』は、降水量などの気象情報や、3Dマップに代表される地形情報、赤外線によって観測される地表面温度などを世界中のあらゆる場所から取得可能で、それらを複合的に分析して価値ある情報に導いています。

また、天地人は、JAXAの知的財産や知見を利用して事業を行うJAXAベンチャーとして認定されております。

まとめ

本件はJAXAベンチャーとJ-SPARCプログラムによる初の共創活動事例となります。日本の食文化の中心である、水稲農業の発展に貢献しそうですね。

ご清聴ありがとうございました。チャンネル登録お願いします。

 

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