【宇宙人映画を語る~コンタクト編~】宇宙ビジネス編集長太田裕二×映画脚本家石橋勇輝の対談

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【宇宙人映画を語る~コンタクト編~】宇宙ビジネス編集長太田裕二×映画脚本家石橋勇輝の対談

対談動画

 

冒頭

編集長「はい、皆さん、こんにちは。Space Biz編集長の太田です。対談の相手は、お馴染みの、教育家兼映画脚本家のいっしーこと、石橋勇輝さんです。宜しくお願いします。いっしー、今回はこちら、コンタクトという映画なんですけど、監督はロバート・ゼメキス氏です。私が大好きな映画、バック・トゥ・ザ・フューチャーシリーズの監督でもあるんですよ。いっしーも知ってるよね。」

いっしー「はい、もう大好きです。」

編集長「宇宙人が登場し戦うといった単純な物語ではなく、人生と宗教,宇宙人と科学など人間の根本に関わる凄い深い映画ですよね。今回も、3つ位に論点を絞って、語ってもらおうかな。では、いっしー、早速、1つ目の論点はどうですか。」

論点1:「美しい宇宙」を描いた傑作

いっしー「この作品の映像美について、お話したいなと思うんですけど。原作がですね、カール・セーガン博士のコンタクトという作品なんですけど、これは凄い壮大な作品になってまして。これを映像化するってなると、どうしようかと。

大体、SF映画でありがちなパターンなんですけど、10年位かけて製作されたものなんです。実際に他の宇宙映画とも違って、主人公の自己探求の旅と宇宙旅行が重なって描写されるような描き方がされていて、凄く精神的な世界を描いている描写が印象的だと思うんですけど。そこら辺を描いたゼメキス監督の映像美っていうのが素晴らしいなというのが1点目ですね。

最近、亡くられた評論家の立花隆氏が書かれた『宇宙からの帰還』という本があると思うんですけど、その中に宇宙飛行士が宇宙に行く体験を通じて、何か信仰とかに目覚めるという描写があると思うんですけど。宇宙の美が人の世界観を変えてしまうところを映像として良く描けているじゃないかなと思いますね。」

編集長「確かに宇宙飛行士って、精神的な目覚めを宇宙に行くとされる方が多いですよね。インタビュー見ても多いし、実際あちらの書籍でも書かれていましたよね。僕の方は、主人公のSETIプロジェクトで研究資金が足りず、奮闘している姿なんかは、まさに宇宙の仕事という感じがしましたね。宇宙の美しさには人類の憧れもあるし、宇宙人探求は自己探求に繋がっていくかもしれないよね。」

いっしー「確かに宇宙人の視点を得ることによって、自分も新たな視点で得られる。」

編集長「地球の立ち位置だけでなく、本当の意味での客観的立場を得られますね。では、2つ目の論点はどうですか。」

論点2:「私たちは孤独ではない」

いっしー「宇宙人映画特集ってことで紹介してきたんですけど、この中で出て来た宇宙人の特性として、今まで地球侵略型宇宙人もいましたが、本作の宇宙人は優しい宇宙人で、見守っている宇宙人。何十億年もずっと見守ってきて、たまに地球人にコンタクトをはかるみたいな。その宇宙人のスタイルっていうのが、次回扱う『メッセージ』という作品でも光景されるんですけど、良い宇宙人だなと思いますね。凄く印象的なセリフで、『この広い宇宙に人間しかいないなら、スペースがもったいない』と。私達は孤独ではないというメッセージが凄く印象的だなと。」

編集長「確かにスペースの問題だけでなくてね、スペースブラザーズがいると勇気にもなるしね。孤独感が解消されるかもしれないですね。科学技術だけでなくてね、同胞の仲間達がいるっていうのも宇宙探求としては価値がありますよね。おそらく、人類には正確な宇宙の広さや宇宙の歴史は認識しえないでしょうね。推測は出来るにしても。宇宙人を信じない人は私達の対談を見ていないと思うけど、宇宙人がいないという証明は出来るのですかね。」

いっしー「すべての宇宙を巡りつくさないと出来ないですよね。。」

論点3:科学と宗教の対立を乗り越える

編集長「では、3つ目の論点はどうですか。」

いっしー「3つ目が一番難しいところなんですけど、本作の主題は何かと言いますと、科学と宗教の対立っていうところが大きなテーマじゃないかなと思いますね。このストーリーの中でも、主人公が無信仰を理由に候補者から外されたり、逆にカルト宗教家が爆弾装置を爆破させてしまったりとか、いろんなサイドから科学と宗教の対立が描かれているんですけど。

本作の結論としては、最後はどうなるかと言えば、証拠がなくても信じられるものはあるっていうところが大きく打ち出されています。愛ですよね。主人公も返事が来ないのに、宇宙からの声を待ち続けるのも、証拠がなくても信じる宗教と相通づる描写もされていて、最後には主人公が実際自分だけが知っている神秘体験を証明出来ないけど、訴えていかないといけないという、ある種の神から言葉を預かった予言者的な立場に立たされてしまう展開ですよね。

最後に宗教家のパーマーさんが『科学と宗教の目的は真実の探求である』と。ここが印象的なセリフだと思うんですけど。科学と宗教が今後どうなっていくのかというところを描いていく作品なんじゃないかなと思います。」

編集長「これは現代の大きなテーマですね。宗教の多様化が混乱の一因でもあるし、物心つくまで不幸が続くと信じる力が弱くなるのかもしれない。最後に主人公は科学を超越した神秘体験していて、実証主義を捨てていますよね。データを重んじる考えが強いと、これからの時代はAIが神様になってしまう危険性はあるよね。いっしーはどう考える?」

いっしー「そうですね、人間の何かを信じないと生きていけないというところがあると思うんですけど。信じる対象がデータとなってしまうと、ちょっと人間の社会としては寂しい社会になってしまうのかなと。そこには愛というものが欠けているじゃないかなという感じがしますね。」

編集長「データがなかったら、何も信じられないという結論になってしまうよね。データにないものは判断不能とかになりますよね。経営においても、新しいことをやる時には、手探りでやらざるをおえないですから。データが中心になると、新しいビジネスは生まれにくいでしょうね。創造性も弱まる可能性がありますし。どの分野でも現在の常識を受け入れるだけでなく、真実の探求はし続けないといけないですね。」

いっしー「科学のデータっていうところに注目するんじゃなくて、挑戦し続けることこそが科学なんだ、ってところですかね。」

まとめ

編集長「次はね、コンタクトのオマージュであるメッセージという映画にしようかなと考えています。似ている映画は続けてやった方が、楽だよね。次回もお楽しみに。バイバイ。」

いっしー「バイバイ。」

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