【宇宙ビジネス~2021年JAXAニュース⑰~】「小型SAR衛星群による新たなサービスに向けた共同実証開始!

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【宇宙ビジネス~2021年JAXAニュース⑰~】「小型SAR衛星群による新たなサービスに向けた共同実証開始!

はい、皆さん、こんにちは。Space Biz編集長の太田です。いかがお過ごしでしょうか。

本日は、宇宙ビジネス超入門者向けに、JAXAニュースになるんですけど、「小型SAR衛星群による新たなサービスに向けた共同実証開始!」について述べますね。

小型SAR衛星コンステレーションを活用したサービス創出

国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(以下、JAXA),株式会社QPS研究所(以下、QPS研究所),九州電力株式会社(以下、九州電力)は、JAXA宇宙イノベーションパートナーシップ(J-SPARC)のもと、小型SAR衛星コンステレーションによる準リアルタイムデータ提供サービスの実現並びに同データを活用したインフラ管理業務の高度化・効率化や新たなサービス創出に向け、覚書を締結し共同実証を開始したと発表しました。

少し補足しますと、QPS研究所のサービスでは、地球上のほぼどこでも平均10分で観測すること、もしくは特定の地域を選んで平均10分ごとに定点観測することを準リアルタイムと定義しているんですね。

共同実証の概要


Credit:QPS研究所 JAXA 九州電力

本共同実証において、QPS研究所はSAR画像を提供するまでの時間短縮に向けて、現在開発中の小型SAR衛星3号機に軌道上画像化装置を搭載・実証し、軌道上で画像化されたSAR画像の有効性評価を含めた事業成立性を検証します。

九州電力は電力設備及び設備周辺環境の巡視点検や非常災害時の被害状況把握などインフラ管理業務の高度化・効率化策の検討や、地域・社会の課題解決に繋がる新たなサービスの検討を行うため、SARデータの有効性評価やニーズ調査を実施します。

JAXAは研究開発成果である軌道上画像化装置の軌道上実証を行うほか、QPS研究所の小型SAR衛星のリスク分析支援を行い、その活動を通じて小規模でスピード重視の開発方式に適した将来のミッション保証方法の確立を目指します。

まとめ

小型SAR衛星コンステレーションによる準リアルタイムでの画像提供がもたらす新たな価値の創出と社会課題解決への衛星データ利用の拡大になりそうですね。九州に宇宙産業を根付かせる大きな一歩となりそうです。

ご清聴ありがとうございました。チャンネル登録お願いします。

 

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