【宇宙ビジネス~2021年JAXAニュース⑯~】JAXAとANA、福岡市と協力し温室効果ガスを測定!
はい、皆さん、こんにちは。Space Biz編集長の太田です。いかがお過ごしでしょうか。
本日は、宇宙ビジネス超入門者向けに、JAXAニュースになるんですけど、「JAXAとANA、福岡市と協力し温室効果ガスを測定!」について述べますね。
JAXAとANA、福岡市と協力し温室効果ガスを測定
国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(以下、JAXA)とANAホールディングス株式会社(以下、ANAHD)は、人工衛星と旅客機から都市域の大気成分等の分布を観測(リモート・センシング)する実証実験(GOBLEUプロジェクト)が、福岡市と福岡地域戦略推進協議会が実施する『福岡市実証実験フルサポート事業』に採択されたと発表しました。
少し補足しますと、この実証実験の目的は温室効果ガス排出量削減のための情報として、都市域における温室効果ガスの排出量を、交通・産業などの発生源別に評価・可視化することにあります。
旅客機を活用するメリット
また、旅客機で測定する目的と効果はですね、旅客機は人工衛星よりはるかに地表に近い高度10km以下を飛行するため、より細かなデータが得られることが期待されているんですね。
温室効果ガス観測技術衛星『いぶき』(GOSAT)は高度666kmから正確にCO2濃度を測定出来ますが、観測点1点が直径10km程度と空間分解能が十分でないため、広域の排出量は推定出来ても、発生源別の評価は難しいという課題があるんです。
ですから、人工衛星と旅客機の特徴を組み合わせることで、新たな価値の創出を目指しています。
イメージ図はこんな感じになります。
まとめ
実証実験(GOBLEUプロジェクト)における自治体連携は、福岡市が全国で初めての連携のようです。本採択により、JAXA及びANAHDは、福岡市から交通量などの実測データの提供を受けますので、都市域における温室効果ガス排出量検出手法の構築が飛躍的に進展するかもしれませんね。
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