宇宙イノベーションパートナーシップ(J-SPARC)とは

宇宙イノベーションパートナーシップ(J-SPARC:JAXA Space Innovation through Partnership and Co-creation )は、事業意思のある民間事業者等とJAXAの間でパートナーシップを結び、共同で新たな発想の宇宙関連事業の創出を目指す新しい研究開発プログラムです。異分野の人材、技術、資金などを糾合するオープンイノベーションに係る取り組みにより、ベンチャーから大企業まで様々な新しい民間事業者等と共に、宇宙分野に閉じることのない技術革新、イノベーション創出を目指します。

■事業テーマの例

主な事業テーマとして下記等があり、民間事業者等との対話を通じて、具体的な事業テーマを決定します。
・人類の活動を拡げるテーマ
軌道上サービス
遠隔存在技術
月・惑星探査…など

・宇宙を楽しむテーマ
宇宙旅行
コンテンツ・AR/VR
衣食住…など

・地上の社会課題を解決するテーマ
リモセン・通信・測位
ビックデータ/AI/IoT
宇宙輸送…など

■実施プロセス

基本的な実施プロセスは、民間事業者等とJAXAが人的リソースや資金を持ち寄り、企画段階から早いサイクルで事業コンセプト等を共創することで、早期の事業化を目指します。また、各事業の特性、規模、技術開発要素等を踏まえ、適切な連携体制を構築するとともに、実施プロセスを柔軟に設定し、事業化を出口とした協業を推進します。

プログラム要領の想定するパートナーは、事業化意思のある民間企業やアントレプレナー、技術シーズを持つ大学、研究機関等です。参加方法は、①ワークショップやビジネス関連イベント等を通じたオープンな対話や個別相談(通年)②個別事業テーマ毎の「事業共創機会のお知らせ(AO:Announcement of
Opportunity)」への参加表明となっております。

■まとめ

このプログラムを通じて、政府における「宇宙ベンチャー育成のための新たな支援パッケージ(2018年3月20日)」施策に貢献していくことが望まれています。
 
参考資料:2018年5月11日付国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)プレスリリース