【宇宙人映画を語る~インデペンデンス・デイ編~】宇宙ビジネス編集長太田裕二×映画脚本家石橋勇輝の対談

対談動画

 

冒頭

編集長「はい、皆さん、こんにちは。Space Biz編集長の太田です。対談の相手は、お馴染みの、教育家兼映画脚本家のいっしーこと、石橋勇輝さんです。宜しくお願いします。いっしー、今回はインデペンデンス・デイだけど、翻訳すると米国の独立記念日だよね。ちなみに独立記念日は7月4日です。おそらく、映画を観ても、意味不明だよね。後程、いっしーの論点で、出て来ますか。」

いっしー「最初の論点から出て来ます。」

編集長「やっぱり。エイリアンとの戦いを通して、人間愛が深まる映画は個人的に好きなんですよ。戦いはいかに。ということで、今回もね、3つ位に論点を絞り、語ってもらえれば。では、いっしー、早速、1つ目の論点はどうですか。」

論点1:世界中が「地球人」として目覚める瞬間

いっしー「独立記念日という邦題の映画なんですけど、世界中が地球人として目覚める瞬間を描いていた映画なんです。これは人類としての独立記念日っていうニュアンスなのかなと。

映画の最後の方の話からすると、みんなが一致団結して宇宙人に立ち向かって、肩を叩き合うシーンがあるんですけど、凄く感動的な映画になっています。」

編集長「確かに国を越えてますね。国籍とかも越えたものかもしれない。戦いって意味では。」

いっしー「しかも美しいのはですね、地球人が団結する大きな要素として自己犠牲的な精神、これによって多くの人が繋がっていくというのがいいなと思いますね。

4人の主人公がいまして、みな訳ありの主人公で。若くして大統領になったホイットモア大統領ですとか、MIT出なんですけど下働きに苦しんでいる天才エンジニアだったりとか、宇宙飛行士を目指していた軍人であったりとか、一農夫でヘリコプターで農薬を散布している人が宇宙船の飛行士になったりとかですね。

それぞれの事情を抱えながら、結局は自己犠牲で地球のために身を投げ出すというものが描かれている、美しい映画になっていますね。」

編集長「同時並行で主人公達が動いていくのを、主人公達の視点で見ると面白いかもしれないね。マザーシップが高層ビルを一撃で壊すシーンなんか見てしまったら、日本人も衝撃受けて変わるかもしれないね。

現代の黒船になるかもと思いました。あと、アメリカの民主主義と自己犠牲の精神は、リンカン元大統領やキング牧師が象徴的に感じるんだけど、いっしーの方で、思い浮かぶ偉人はいますか。」

いっしー「そうですね、ケネディ元大統領は最後暗殺されてますから。ホイットモア大統領が、若くして大統領になったというのはケネディ元大統領に似ているのかなと思いますね。」

編集長「なるほど。あんな若くして大統領になったのかと映画を観て思いますよね。では、2つ目の論点はどうですか。」

論点2:感動的な大統領演説

いっしー「この人類を団結させる大きな要素となるのが、大統領の演説なんですけど。私、演説にも凄く関心があって、いろいろ調べたんですが、やっぱり心に響くものがあるなと思いますね。

実は、元ネタになったのはシェークスピアの戯曲『ヘンリー五世』の演説をもとに作ったと言われていまして。脚本家は割と急いで作って、後々直す予定だったんですけど、最初に作ったものが使われちゃったみたいな感じで。

大統領の演説が多くの人を立ち上がらせ、一人の人間から発せられた言葉が、地球全体大きな戦いに向けて動いていくっていうところが感動的シーンではありましたね。」

編集長「これは感化力ですかね。リーダーの演説を見ると、残念ながら、日本とは比較にならないね。先程のリンカン元大統領の有名なゲティスバーグ演説は、何と約2分の短い演説なんですよ。短いですけど、歴史に残る名演説になっていますよね。やはり、教育の違いを感じるんだけど、いっしーは相違点知ってますか。」

いっしー「基本的には英語圏の子供達は、小さい時から自分の意見を組み立てる練習をするんです。主張して根拠をつけて且つ説得力出していくところを凄く教育されているっていうのがありますし。あとは、向こうの文化としてプレゼンテーションが重んじられていますよね。リベートだったり、プレゼンテーションだったり。TEDとかありますよね。ああいうのを通して、自分の意見をちゃんと人前に立って堂々と発表するところの教育がしっかりされているなと感じますね。」

編集長「日本みたいに単一民族ではなく多様性があるから、自分を出さないと埋没しちゃうんだろうね。では、3つ目の論点はどうですか。」

論点3:SF古典を再解釈「宇宙人を倒す方法」

いっしー「宇宙侵略型の映画になっておりますので、宇宙人を倒す方法、どうやって倒したのかっていうところを考えてみたいなと。SF古典に準拠しているなと思いまして。H・G・ウェルズの『宇宙戦争』ですね。タコ型宇宙人が攻めてきて、結局、地球に住んでいる風邪のウイルスによって、タコ型宇宙人が絶滅するっていう結末なんですけど。

今回も地球人はウイルスを使って撃退するっていう構成になっていまして。コンピューターウイルスによる撃退になっていますね。ウイルスと言えば、最近はコロナウイルス流行ってますけど、ウイルスっていうのは一般の兵器なのかなと思いますね。軍事的観点から見て。宇宙人が攻めて来るとしたら、ウイルスで攻めて来るのはありえるのかなって思いますね。」

編集長「まさに、今おっしゃったことは、時事ネタでも出て来ますよね。ウィルスは戦争兵器で、地球でも宇宙でも非常に効果的かもしれないですね。現在、コロナ禍で大変ですけど、どうも生物兵器のような気もしてきました。誰がやったか分からないので、怪しいなって思いますね。」

いっしー「宇宙人絡みで言いますと、他にも核ミサイルのところもそうで、最後UFOに核ミサイルを撃ちまくって宇宙人倒していますよね。ですから、核廃絶の流れになっていますが、宇宙防衛の観点からすると核ミサイルも一部必要なのかなと思いますね。」

編集長「大賛成ですね。宇宙人のテクノロジーは進んでいるという前提に立つと、核廃絶や脱炭素は逆に危ないですよね。防衛のためには、もっとテクノロジーを進化させておかないと。宇宙人の植民地化は嫌だよね。地球人として地球を守るという視点は持っていたいよね。」

まとめ

編集長「映画を観て、ぜひ、地球人として目覚めてくださいね。それと、続編のリサージェンスも、どこかでやりましょうか。では、次回もお楽しみに。バイバイ。」

いっしー「バイバイ。」

 
 

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