【宇宙ビジネス編集長の2021年時事ネタ放談㉟】3DプリンターロケットのRelativity Space、6億5千万ドル調達?!

はい、皆さん、こんにちは。Space Biz編集長の太田です。いかがお過ごしでしょうか。

編集長の時事ネタ放談は、私の気になる時事ネタを独り言のようにつぶやくコーナーです。

今回の時事ネタは「3DプリンターロケットのRelativity Space、6億5千万ドル調達?!」です。

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6月上旬に巨大な金属3DプリンターでロケットをまるごとつくってしまうRelativity Spaceが、シリーズEラウンドで6億5千万ドル(日本円で約715億円)を調達したと発表しました。既に累計調達額は約13億ドル(日本円で約1430億円)に達しているようです。

Relativity Spaceの中核を担うのは、Stargateプリンターと名付けられた世界最大級の金属3Dプリンターで、何とロケットの95%を造形出来るんですね。

ロケットの低コスト化

また、一般的なロケットの製造では10万点以上の部品が必要ですが、Relativity SpaceのロケットTerran1は従来の約100分の1、1000点程しかなく、製造にかかる人手を減らし低コスト化に結び付けているんですね。

ですから、打ち上げ価格は1200万ドル(日本円で約13億円)と、かなりお安くなっています。製造にかかる期間も通常24カ月ですが、従来の約10倍のスピードと2カ月程で完成させることが出来るようです。

製造部品数,打ち上げ価格,製造期間とすべて驚きですが、3Dプリンター,人工知能,自律型ロボットを融合させることで成し得るのでしょう。

まとめ

2021年後半にも、Terran1は最初の試験飛行が行われる予定ですが、既に大手衛星通信会社のTelesatやIridiumなどから契約を受注しております。

Terran1はRocket LabのElectronよりも大きく、SpaceXのFalcon9よりも小さいのですが、費用対効果は最も優れているように感じますね。Relativity Spaceは、火星に3Dプリンター工場を建設し火星でロケット製造することも、ビジョンとして掲げていますので、今年後半の試験飛行が、今から待ち遠しいですね。

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