【宇宙人映画を語る~銀河ヒッチハイク・ガイド編~】宇宙ビジネス編集長太田裕二×映画脚本家石橋勇輝の対談
対談動画
冒頭
編集長「はい、皆さん、こんにちは。Space Biz編集長の太田です。対談の相手は、ご存知の通り、教育家兼映画脚本家のいっしーこと、石橋勇輝さんです。宜しくお願いします。いっしー、実は私、コメディ映画が大好きなんですよ。気楽に観れるし、映画は面白くないと退屈するよね。ということで、今回は銀河ヒッチハイク・ガイドです。キター!って感じしませんか。」
いっしー「一部のファンにとっては、もう。」
編集長「この映画で笑えなかったら、おそらく外国人のジョークって分からないよね。今回もね、3つ位に論点を絞り、語ってもらおうかな。では、いっしー、早速、1つ目の論点はどうですか。」
論点1:カルト的人気を誇る、SF的な魅力
いっしー「この映画について、どんな映画かっていうのを知っていただきたいと思います。あんまり題名知らない方って多いんじゃないかなと思うですけど。
実はこれは一部のオタクにとっては伝説のような作品でして。ぶっちぎりで凄いんですよ。皆さんご存知のテスラ社創業者のイーロン・マスクさんも大絶賛していて、これに凄く影響受けたとおっしゃっているんですよね。
どこが面白いかと言うとですね、角度が面白すぎるジョークと、他にもSFオタクを唸らせる数々のアイディアが詰まっているんですよね。ツッコミどころ満載なんですけど、ツッコんだ後にちょっと待てよと考え込んでしまう、そういう魅力がある作品となっておりますので、皆さんと一緒に考えていけたらと。」
編集長「僕も何回か観ていて、実は昨日も観たんですよね。観るたびに新たな発見があるよね。一般的にSF映画は論理的に進んだりとか科学的思考に基づいて展開することが多いよね。でも、この作品は、全く次の展開が読めないよね。」
いっしー「最後までずっと分からないですよね。」
編集長「ある意味、独創的なアイディアというか、誰も予測しない方向に物語が進むので、人気があるのかな。では、2つ目の論点はどうですか。」
論点2:「ドラえもん」顔負け。本作に登場する様々なアイテム
いっしー「まさに独創的なアイディアのところなんですけど、本作はドラえもん顔負けのいろんな秘密道具が登場するんですよ。ちょっとご紹介したいなと思います。ライトセーバーみたいな包丁が出てきて、食パンをそれで切るとトーストになるんです。
あとはですね、面白いなと思ったのは価値観転換銃というのがありまして、夫婦喧嘩を解消するために発明されたものなんですけど、相手に向けて発射すると、自分の価値観を相手に植え付けることが出来る銃なんです。それがストーリーの上で大事な役割をしています。
ロボットも出てくるんですけど、めちゃくちゃ頭が良くて惑星並みの頭の良さと言われているんですけど、惑星並みの頭の良さを詰め込んだ結果、めちゃくちゃネガティブになってしまったという、ドラえもんの逆バージョンですね。まあ、いろんな面白い道具が登場します。」
編集長「確かに独創的なアイテムが凄い。物語が戦略だとするとこのアイテム群は戦術になるのかな。戦略,戦術共に独創的なので、やっぱり、面白く感じるのでしょうね。ちなみに、いっしーはどのアイテムが欲しいですか。変なフリで申し訳ないですけど。」
いっしー「今回紹介しなかったんですけど、バベル魚という万能翻訳機があるんですよね。魚を耳に突っ込むとその魚が脳内で音波を摂取して脳波として排出するみたいな。原始的な方法で翻訳してくれるという。これ結構欲しいですね。」
編集長「なんかいづれ出てきそうだよね。バベル魚って名前じゃなくても、新しい翻訳機出てきそう。では、3つ目の論点はどうですか。」
論点3:SF的奇想天外な答えの数々
いっしー「SFオタクを唸らせる哲学的なうんちくとかですね、考え込ませる疑問だったりするんですよね。まず、この始まりが斬新でして、地球が道路工事で消滅させられるってところから始まるです。そこから、宇宙移民っていう形で、ヒッチハイカーでいろんな宇宙船を渡り歩いていくことになるんですけど。
他にも地球のバックアップが存在していたとか、地球を設計していた人がいてその設計の一人ではなくてチームでやっていて、注文主がネズミだったりとか。こういう面白い哲学的なジョークが入っています。」
編集長「地球が滅亡するところから始まり、最後は高度な知的生命体ネズミですからね。今、私の方は仕事柄、宇宙人映画ばかり観てますが、こういう発想の映画ってありますかね。いっしーは似たような映画思い浮かびますか。」
いっしー「僕も観たことないですね。」
編集長「マニアを唸らせるだけありますよね。」
いっしー「地球滅亡させた時点で映画って終わっちゃうし、そこから始まるのが凄いですね。」
補足:ツッコミどころのありすぎるキャラクター達
編集長「それと、キャラクターも極めて個性的だよね。ここにもメッセージが込められていると思うんだけど、その辺りはどう。」
いっしー「そうですね。MIBにしろ、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーにしろ、結構宇宙人個性的だと思うんですけど、これも独特の個性がありまして。多様性と多少のジョークが入っていて。例えばですね、敵が面白いですよね。アベンジャーズのような銀河最強の男ってわけじゃなくてですね。実は官僚組織で、事務作業員が何をするにも書類とハンコが必要。ですから、他の映画では観られない敵が出てきます。」
編集長「宇宙人なんだけど、そこのところは地球人よりも地球人ぽいよね。そういう逆説があるよね。体,形は全くの宇宙人なんだけどね。中身は官僚組織の典型だね。」
いっしー「凄く風刺的ですね。」
まとめ
編集長「映画を観て、自由な発想が大事だなとつくづく実感しました。人生においても、仕事においても、新たな発想で道は開けると感じた次第です。非常に面白い作品ですので、ぜひ、観ていただきたいですよね。」
いっしー「思考が柔軟で、頭がぐにゃぐにゃになりそう。ぜひぜひ。」
編集長「では、次回もお楽しみに。バイバイ。」
いっしー「バイバイ。」
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