【宇宙ビジネス編集長の2021年時事ネタ放談㉞】ISSのロボットアームにスペースデブリが衝突?!

はい、皆さん、こんにちは。Space Biz編集長の太田です。いかがお過ごしでしょうか。

編集長の時事ネタ放談は、私の気になる時事ネタを独り言のようにつぶやくコーナーです。

今回の時事ネタは「ISSのロボットアームにスペースデブリが衝突?!」です。

ISSのロボットアームにスペースデブリが衝突


Credit:NASA/カナダ宇宙庁

5月下旬にカナダ宇宙庁(CSA)は5月12日の定期検査の際、国際宇宙ステーション(以下、ISS)のロボットアームにスペースデブリ(宇宙ゴミ)が衝突した痕跡があると発表しました。

こちらのカナダが開発した、ロボットアーム(Canadarm2)は直径約35㎝,長さ約17mの大きさですが、中央部分に5mm程の小さな穴が見つかったんですね。

欧州宇宙機関(ESA)の最近の調査では、1mmから1㎝までのスペースデブリは1億2800万程存在すると言われているので、穴の形状から考えても、スペースデブリと判断されたようです。

スペースデブリの驚異

スペースデブリって、なぜ、問題になっているか分かりますか。スペースデブリは、宇宙空間を秒速約7.5kmという超高速で飛び回っているため、人工衛星や宇宙機などに壊滅的な被害を与える可能性があるんです。

ですから、世界中の宇宙機関も監視を強めていて、23000個以上のソフトボール大以上のスペースデブリは地球低軌道で追跡されています。ただ、それ以下の小さなものは、追跡することが難しいんですね。

今回の衝突の被害

幸いにして、今回の衝突では小さな穴程度の被害でしたので、運用に影響はないようです。ISSのメンテナンスや補給機とのドッキングのサポートなどを担っているロボットアームですので、関係者は冷や冷やしたでしょうね。

まとめ

2016年にはISSの観測用モジュール『キューボラ』の窓ガラスにスペースデブリが衝突し7mm程の傷がついたのを覚えている方もいらっしゃるかと思います。これから、スペースデブリ問題は増えるかと思いますが、ここにビジネスチャンスはありますね。

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