【宇宙ビジネス編集長の2021年時事ネタ放談㉝】米国、ロシアに2030年までISSの運用延長を提案?!
はい、皆さん、こんにちは。Space Biz編集長の太田です。いかがお過ごしでしょうか。
編集長の時事ネタ放談は、私の気になる時事ネタを独り言のようにつぶやくコーナーです。
今回の時事ネタは「米国、ロシアに2030年までISSの運用延長を提案?!」です。
米国、ロシアにISSの運用延長を提案
6月上旬に米国航空宇宙局(NASA)のネルソン長官とロシア国営ロスコスモス社のロゴジン社長は、国際宇宙ステーション(以下、ISS)の運用延長について電話会談しました。
その際、ロシア側の発表によると、米国側からISSの2030年までの運用延長の提案があったようです。ロシアの国防や宇宙産業を担当するボリソフ副首相は、2025年以降、ISSから撤退する意向を示していましたが、ロゴジン社長はネルソン長官の提案を支持しました。
政治的駆け引き
これは、政治的な駆け引きですよね。今年3月にはロシアと中国が月探査などを行う、国際月科学研究基地建設の政府間合意を発表しておりますし、来年には中国が独自で宇宙ステーション天宮を完成させる予定なので、米国はロシアとの協力関係を強化したいのでしょうね。
ちなみに、ISS運用について、米国議会上院では2030年までの延長、下院では2028年まで延長することを含めた法案が提出され、審議されています。
日本の宇宙基本計画においては、各国の検討状況も注視しつつ、具体的に検討を進めるとの方針を定めているんです。
まとめ
米国と中国との宇宙覇権争いは、どうも、ロシアが鍵になりそうな気もするので、米国から早期の制裁解除が必要かもしれませんね。
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