【宇宙ビジネス超入門~2021年号外ニュース⑳~】NASA、ディスカバリー計画の一環で2つの金星探査を実施!
はい、皆さん、こんにちは。Space Biz編集長の太田です。いかがお過ごしでしょうか。宇宙ビジネス超入門者向けに、世界や日本で起こった宇宙ビジネスのトピックニュースを1つご紹介します。
号外ニュースになるんですけど、本日は「NASA、ディスカバリー計画の一環で2つの金星探査を実施!」について、述べますね。
2つの金星探査ミッション実施
Credit:NASA
6月上旬に米国航空宇宙局(NASA)は、2028年から2030年にかけて、惑星探査ディスカバリー計画の一環で2つの金星探査を実施すると発表しました。
これはですね、1994年に運用を終えた探査機マゼラン以来、約35年ぶりとなるんですよね。
今回、4つの候補から採択された金星探査ミッションは、『ダビンチ+(プラス)』と『ベリタス』の2つで、予算はいずれも5億ドル(日本円ですと約550億円)になります。
『ダビンチ+(プラス)』のミッションは、金星を覆う大気に小型探査機を落下させ、大気成分を測定したり、過去金星に海があったかどうかの可能性などを調べます。
『ベリタス』のミッションの方は、探査機が金星上空から観測した後、3D地形図を作成しデータ化すると共に、火山活動の有無などを調べる予定なんです。
探査の目的
金星は地球と同じ岩石惑星で、大きさや質量は地球とそれほど変わらないので、地球の双子なんて言われています。ただ、環境は大きく相違し、二酸化炭素が主成分で硫酸の雲に覆われているため、表面温度も摂氏460度以上にもなってしまうんですよね。
金星も地球も同じ時期に誕生したと考えられていますが、なぜ、こんなに異なる環境になってしまったのか、解明することが期待されているのでしょう。
まとめ
現在、日本の金星探査機あかつきも活躍中ですが、月,火星の次は金星のサンプルリターンになるかもしれませんね。
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