【宇宙人映画を語る~SUPER8編~】宇宙ビジネス編集長太田裕二×映画脚本家石橋勇輝の対談
対談動画
冒頭
編集長「はい、皆さん、こんにちは。Space Biz編集長の太田です。対談の相手は、いつも通り、教育家兼映画脚本家のいっしーこと、石橋勇輝さんです。宜しくお願いします。いっしー、実は私、ホラー系の宇宙人映画は苦手なんですよ。ですから、今回は主人公が子供達のSUPER8にさせていただきました。」
いっしー「ホラー系を子供がマイルドにしてくれて。」
編集長「ホラー系でも最後の締めくくりが感動なら許せます。でも、ホラー系だと中々感動までいきませんよね。今回もね、3つ位に論点を絞り、語ってもらおうかな。では、いっしー、早速、1つ目の論点はどうですか。」
論点1:「映画への愛」が詰まった作品
いっしー「定番通り、題名の方からいきたいと思うですけど。SUPER8は主人公達が8人いるのかなと思っていたんですけど、そういうわけではなく、コダック社製の8ミリカメラの名前なんですね。監督のエイブラムスさんとプロデューサーのスピルバーグさんの共同作品なのですが、エイブラムスさんは子供の頃、ずっとスピルバーグさんの映画を観て育ったという感じで、ちょうどSUPER8という機種の8ミリカメラを使って、当時子供ながら何か撮影していたみたいな、そういう過去があるらしいんですね。
本作の中でも、主人公の子供達が、その8ミリカメラを使ってゾンビ映画を撮影するっていうのが、メインプロットになっていると思うですけど。まさに、それはエイブラムスさん自身の過去が投影されている、ある意味自伝的映画になっているんですね。なので、凄く映画業界人の夢がつまっているんです。」
編集長「でも、映画監督って、そういう方多そうだよね。小さい頃ね、そういう夢見てね、カメラ回してるのが多そうな気がしますね。」
いっしー「そうですね。なので、本作はですね、スピルバーグ監督へのオマージュが大量につまっていまして、調べるとデティールがほんとに何十個も出てくるですね。」
編集長「なるほど。年齢を重ねると、どうしても現実的になってきますね。時折、映画などを観て、空想にふけることも大切かなと感じます。自分と違った立場で考えることが出来ますし、現実逃避ではないけど、リフレッシュになりますよね。では、2つ目の論点はどうですか。」
論点2:宇宙人は怖いものか、それとも優しいものか
いっしー「はい。本作はですね、E.T.に似てるって思われる方もいると思うんですけど、スピルバーグ監督がつくったE.T.と本作SUPER8が結構似てるけども、どこが違うのかっていうと、宇宙人が怖いか可愛いかというところです。どちらも宇宙に帰りたい、母星に帰りたい、動機は変わらないんですけど、どうしても見た目があるんですよね。怖いとか優しいとか。スピルバーグ監督が描く宇宙人はただ単に母星に帰りたいだけであって、地球人に対して戦争を仕掛けようとか、そういう風な意図はないっていう描かれ方をされていますよね。単に帰りたい純粋な願いがあるけれども、強かったり凶暴なので地球人にとっては脅威になってしまう形の描かれ方なんですけども。実際は、宇宙人はどうなのかっていうところですね。」
編集長「宇宙人としては危害を与えるつもりはなくても、そうなってしまったりとか、そういうケースはいっぱいあるでしょうね。ただ、おそらく、既に宇宙戦争が始まっているよね。政府が隠し続けるのは、国民に不安感を与えたくないだけでなく、宇宙人から先端科学技術の供与を受けている可能性もあるよね。極論を言えば、宇宙人が地球人にウォークインして代理戦争している可能性もありますよね。変な質問なんだけど、いっしーの方は怖い宇宙人と優しい宇宙人どっちが好きですか。」
いっしー「それは優しい宇宙人ですよ。怖い宇宙人も格好いいというか憧れるとこはありますね。もしかしたら、守ってくれるかもしれないので。」
論点3:宇宙人とのコンタクトが増えてもいいはずの時代
編集長「分かりました。では、3つ目の論点はどうですか。」
いっしー「3つ目はですね、本作ではSUPER8のカメラのフィルムをずっと回しているんですけど、そこに、たまたま宇宙人のUFOが関連する事件の映像が写ってしまって、全体の発端になるんですけど。この映画の中では8ミリカメラに写るっていう時代ですけども、現代っていうのは、みんなスマホ持っていて、いつでも撮影出来る時代ではあるんですけど、UFOの目撃自体はそんなに増えていない、それはなんでなんだろうって考えた時に、意外と空を見上げないなと。なので、空を見上げたらいるのかもしれないですね。実際、アメリカではですね、コロナ禍で急激に目撃事例が増えているっていうニュースもあって。それはなぜかというと、コロナ禍で田舎に移住して綺麗な空を見上げると実はいた!みたいな。」
編集長「私が宇宙人なら都会には出ませんね。星が綺麗に見える場所でないと、見つかっちゃうよね。現在はスマホ中心の世界観で物事を見たり、判断しているので、もしかしたら世界観が狭まっているかもね。スマホは便利だけど、世界観を広げるには、昔ながらの古くさい価値観の中にあるかもしれないね。」
いっしー「まさに小さい頃の夢とか、そういうのって意外にそういうところにあるかもしれないですね。」
まとめ
編集長「宇宙人映画を語っていると、もう完全否定は出来ないですね。そのうち、映像に宇宙人が映ってるかもしれないですね。では、次回もお楽しみに。バイバイ。」
いっしー「バイバイ。」
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