宇宙ビジネスコート Eox=グローバルナイト

2018年12月19日に宇宙ビジネスコート主催(一般財団法人宇宙システム開発利用推進機構が運営)のEox=グローバルナイトが開催されました。2018年は第1回目Eox=未来都市ナイト、第2回目Eox=インバウンドナイトに続いての第3回目となります。
 
2030年以降には人工衛星が40,000機も打ち上げられるとも言われる世界市場。今回のテーマは「宇宙産業の世界市場への挑戦」で、それに相応しいトークゲストが討論。スペースアクセス株式会社の大貫美鈴氏とSpace BD株式会社の永崎将利氏が、宇宙ビジネスコンサルタントと宇宙ビジネス商社マンの視点から提言されました。
 
司会の持田則彦氏から「国内の法規制における認定制度、設計基準は具体的にどんなものが必要か?」の問いに「一般的には、開発を標準化してからの水平展開もありえるが、マーケットが自己成長する需要の喚起が大切。米国のようにマーケットをつくるためのペイロードなどの見える位の仕組みが必要では。」と大貫美鈴氏が回答。「打上げ機会創出のために、仲介者(商社)のサービスとは?」「きぼう放出枠を活用しての解決策は?」の質問に「べったりと衛星が上手くいくことなら、何でもする。そうしたサービスが海外のブローカーとは差別化となる。」「打上げ機会がロケットよりもはやくて安い。人工衛星は残るとコストになるので、終わるのもはやい。」と永崎将利氏の意見。さらに司会から「3Dプリンタなどの変革の波にどう対応する?」との問いかけに「日本の宇宙3Dプリンタは確かに遅れている。やはり宇宙製造は欧米が進んでいるかな。スペースポートがあれば、磁石のように様々なものが取り込めて、宇宙産業を爆発的に拡大させる可能性もあります。」と大貫美鈴氏の見解。
 
話が尽きない中、最後に持田則彦氏が「宇宙の法規制を注視し、参入への課題を確認。ものづくり企業は、自ら需要を作り出す革新的取り組みが必要。今後は、実証機会を増やして実績をつくることこそ商機となる。」とまとめました。
 

 
Eox=グローバルナイトの後は、宇宙ビジネス交流会WINTERがありました。
交流会の中でインタビューコーナーがあり、①宙女②未来技術推進協会③みんなの宇宙の担当者がプロジェクトのPRをしました。みんなの宇宙(みんソラ)のコミュニケーターとして、元AKB48の前田亜美氏も参加されたので、会場内は大いに盛り上がりました。男性が多い宇宙産業の中で、若い女性に興味を持っていただけるのは、業界としても大歓迎です。