【宇宙ビジネス編集長の2021年時事ネタ放談㉖】NTTとスカパーJSAT、新たな宇宙事業創出に向け業務提携契約を締結?!
はい、皆さん、こんにちは。Space Biz編集長の太田です。いかがお過ごしでしょうか。
編集長の時事ネタ放談は、私の気になる時事ネタを独り言のようにつぶやくコーナーです。
今回の時事ネタは「NTTとスカパーJSAT、新たな宇宙事業創出に向け業務提携契約を締結?!」です。
新たな宇宙事業創出で提携
5月中旬に日本電信電話株式会社(以下、NTT)と株式会社スカパーJSATホールディングス(以下、スカパーJSAT)は、新たな宇宙事業創出を目指すことに合意し、ビジネス協業を目的として業務提携契約を締結したと発表しました。
グローバルな地上のインフラを有しIOWN(Innovative Optical and Wireless Network)構想の実現に取り組むNTTと、30年以上の衛星通信・衛星放送をはじめとする宇宙事業での豊富な技術・実績を有するスカパーJSATの連携により、新たな宇宙統合コンピューティング・ネットワークの構築に挑戦し、持続可能な社会に求められるインフラ実現に貢献していくようです。
credit:スカパーJSAT
こちらがですね、宇宙統合コンピューティング・ネットワークが目指す世界観のイメージ図となります。要は、地上の災害の影響を受けず、宇宙で独立して脱炭素且つ自立可能な宇宙インフラ光技術で超低消費電力,超高速通信,高セキュアなネットワークを実現することを目指しているんですね。
事業予定
credit:スカパーJSAT
では、次の図をご覧になってみてください。①宇宙センシング②宇宙データセンタ③宇宙RANと、取組む予定事業の紹介となっています。
私も興味がある②宇宙データセンタ事業を少し補足しますね。例えば、宇宙で収集される膨大な各種データ等を高速光通信ネットワークを通じて即座に宇宙空間にて、情報集約・分析処理し、情報を必要とするユーザに必要な情報のみを即座に届けることで、宇宙データ利活用のリアルタイム性、ユーザ利便性に貢献出来るサービスになるんですよね。
今後の展開
credit:スカパーJSAT
今後の展開は、2022年から順次技術実証を始め、事業の土台となる技術開発を進めていきます。並行して商用衛星の打ち上げを準備し、2025年頃から順次打ち上げ・商用開始を目指すようです。
宇宙データセンタは、地上のデータセンタと比べると、イニシャルコストは高いんですけど、ランニングコストはむしろ安くなり、ハッカーの被害も受けにくいので、これから海外勢との競争も激しくなりそうですね。
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