【宇宙ビジネス超入門~2021年号外ニュース⑱~】中国の無人探査機『天問1号』が火星への着陸に成功!
はい、皆さん、こんにちは。Space Biz編集長の太田です。いかがお過ごしでしょうか。宇宙ビジネス超入門者向けに、世界や日本で起こった宇宙ビジネスのトピックニュースを1つご紹介します。
号外ニュースになるんですけど、本日は「中国の無人探査機『天問1号』が火星への着陸に成功!」について、述べますね。
中国の無人探査機が火星への着陸に成功
Credit:中国 国家航天局
4月中旬に中国政府は無人探査機『天問1号』が初めて火星への着陸に成功したと発表しました。おめでとうございます!
ただ、祝福は大事なのですが、今年7月に共産党創立100年を迎えるので、火星着陸を国威発揚に繋げていきたい考えでしょうね。
火星への着陸は、旧ソ連,米国に続いて3カ国目となり、地表の探査にも成功すれば米国に次いで2カ国目となります。(数日後、地表探査開始しました。)
探査車『祝融号』
搭載している探査車『祝融号』が、火星表面を走行して地質や気候などを調査する計画なんです。『祝融号』はカメラやレーダーを備えているので、データの方は火星軌道上の『天問1号』を経由して地球に送るようです。
中国の火星探査計画は今後も続き、2028年に火星のサンプルリターン用探査機を打ち上げ、2045年までに火星の有人探査を目指しています。
米国の動向
米国は今年2月に火星に探査車Perseverance(パーシビアランス)を着陸させ、小型ヘリコプターの飛行や酸素生成の実験にも成功したばかりです。月と火星での覇権争いは始まったばかりかもしれませんね。
まとめ
ちなみに火星への着陸の難易度が高いのは、地球から距離が遠く通信に時間がかかるのと火星の大気は地球の約1%と薄いので、降下する際の減速が難しいからなんです。
あれ、日本はどうしたの?と聞かれそうですが、2024年に火星を回る衛星のサンプルリターン用探査機を打ち上げる予定なんです。日本も頑張れ!
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