【宇宙ビジネス超入門~2021年号外ニュース⑩~】ispace、UAEとペイロード輸送契約を締結!

はい、皆さん、こんにちは。Space Biz編集長の太田です。いかがお過ごしでしょうか。宇宙ビジネス超入門者向けに、世界や日本で起こった宇宙ビジネスのトピックニュースを1つご紹介します。

号外ニュースになるんですけど、本日は「ispace、UAEとペイロード輸送契約を締結!」について、述べたいと思います。

ispaceとUAEがペイロード輸送契約

Credit:ispace

4月中旬に株式会社ispace(以下、ispace)とアラブ首長国連邦(UAE)ドバイの政府宇宙機関であるMohammed Bin Rashid Space Centre(ムハンマド・ビン・ラシード宇宙センター、以下MBRSC)は、ペイロード輸送サービス契約を締結しました。

アラブ諸国初の月探査ミッションである、Emirates Lunar Missionを実現するMBRSCは、月面探査ローバーRashidの開発を進めており、ispaceのランダー(月着陸船)によって月に輸送される予定です。

またペイロード輸送に加えて、月までの航行時における通信と電力そして月面で無線通信を提供することも合意されたようです。

ispaceは、HAKUTO-Rで2022年に月面着陸ミッション,2023年に月面探査ミッションの打ち上げを行う予定なのですが、Rashidの輸送は、2022年のミッションの方です。

取組の目的

今回の取り組みは、新たな知識や能力の構築、次世代の宇宙科学研究者の育成、国際的コラボレーションの促進などUAEの宇宙開発戦略の重要な部分を担っています。

今回のミッションの実施により、UAEと日本は、米国,ロシア,中国に続き、月面に宇宙機を着陸させる2カ国になることが期待されているんですよね。

まとめ

国際的なバリューチェーンを有効に活用する良い事例であり、結果として、官民の連携を促進させたり、UAE国内に新たな宇宙経済圏をつくる、きっかけにもなりますので、良いことだらけですね。

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