【宇宙ビジネス編集長の2021年時事ネタ放談⑳】ニコン、宇宙航空機部品受託加工のモーフ3D社を子会社化?!

はい、皆さん、こんにちは。Space Biz編集長の太田です。いかがお過ごしでしょうか。

編集長の時事ネタ放談は、私の気になる時事ネタを独り言のようにつぶやくコーナーです。

今回の時事ネタは「ニコン、宇宙航空機部品受託加工のモーフ3D社を子会社化?!」です。

ニコンが3Dプリンティング事業者を子会社化

株式会社ニコン(以下、ニコン)は、米国のMorf3D Inc.(以下、モーフ3D社)の株式の過半数を取得し、子会社化したと発表しました。買収額は非公表ですが、数十億円から100億円弱とみられています。

ニコンはデジタルカメラ市場が縮小する中で、新たな収益源を見込むようです。

モーフ3D社

モーフ3D社はですね、米国のカリフォルニア州に本社があり、2015年設立の従業員数約30名規模の会社です。

一般に3Dプリンティングと呼ばれる金属を積層する加工方法アディティブマニュファクチャリング(AM)を行う専業会社で、特に、宇宙航空機関連部品の受託生産においては全米でトップクラスなんです。

ボーイング社など欧米の主要な宇宙航空機メーカーの多くを顧客として持ち、必要な宇宙航空機関連の認証も取得しています。

ニコンの狙い

ニコンは、モーフ3D社株式の過半数取得後、同社が保有する事業基盤を活用し、材料加工事業の拡大を目指していきます。

具体的には、インターネット接続や地球観測画像の取得・分析の需要等から市場が急拡大している中小型衛星向けに、モーフ3D社が持つ顧客基盤とニコンの光加工機をはじめとする精密加工技術を組み合わせた受託加工ビジネスの展開を行っていく計画です。

まとめ

ここ数年、次々と大手企業が宇宙ビジネス分野に参入してきておりますが、米国企業を買収して事業スピードを上げるのも一つの手ですね。

ご清聴ありがとうございました。チャンネル登録お願いします。

 

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