【宇宙ビジネス~2021年JAXAニュース⑤~】小型合成開口レーダ(SAR)技術の小型軽量化技術を確立!
はい、皆さん、こんにちは。Space Biz編集長の太田です。いかがお過ごしでしょうか。
本日は、宇宙ビジネス超入門者向けに、JAXAニュースになるんですけど、「小型合成開口レーダ(SAR)技術の小型軽量化技術を確立!」をご紹介します。
小型合成開口レーダ(SAR)技術を開発、確立
Credit:JAXA
JAXAは、Synspective,東京大学大学院,東京工業大学工学院,慶應義塾大学大学院と共同し、ImPACTプログラムの一つである「オンデマンド即時観測が可能な小型合成開口レーダ衛星システム」において、小型合成開口レーダ(SAR)技術を開発、確立しました。
ImPACTプログラムは、米国の国防高等研究計画局(DARPA)の仕組みを参考にしています。実現すれば産業や社会のあり方に大きな変革をもたらす革新的な科学技術イノベーションの創出を目指し、ハイリスク・ハイインパクトな挑戦的研究開発を推進することを目的として創設されたプログラムなんです。
このプログラムの面白いのは、研究者に対してではなく、研究開発の企画・遂行・管理等の役割を担うプログラム・マネージャー(PM)に予算と権限を与えているんですよね。
確立した主な3つの技術
1つ目は小型衛星の太陽電池とSARアンテナを表裏に配置することで大幅な小型化を実現です。
2つ目はSARアンテナの表面スリットから均一にレーダ照射する技術の確立です。
3つ目は衛星の小型化に欠かせない大電力増幅技術や大容量・高速通信装置の開発です。
まとめ
小型化・軽量化だけでなく、製造コストも従来100億円以上のものを5億円以下に削減しているんですよね。
小さく打ち上げ、大きく使うことで、20億円の予算を有効に活用していますし、費用対効果が高い研究開発の良い事例にもなりそうです。
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