【宇宙ビジネス編集長の2021年時事ネタ放談⑯】フランス、欧州初の宇宙軍事演習を開始?!
はい、皆さん、こんにちは。Space Biz編集長の太田です。いかがお過ごしでしょうか。
編集長の時事ネタ放談は、私の気になる時事ネタを独り言のようにつぶやくコーナーです。
今回の時事ネタは「フランス、欧州初の宇宙軍事演習を開始?!」です。
フランスが欧州初となる宇宙軍事演習
3月上旬にフランスはフランス南部トゥールーズで欧州初となる宇宙軍事演習「AsterX」（アステリックス）を開始したと発表しました。
トゥールーズにはフランス国立宇宙研究センター（CNES）があり、そこにフランス宇宙軍司令部の方が60名程集まったようです。米国宇宙軍やドイツ航空宇宙センターの方も招待されています。
1週間に渡る演習なのですが、スペースデブリの大気圏突入を追跡したり、敵対的な人工衛星を監視する模擬演習のようなものになります。
フランスの宇宙動向と演習の目的
確かですね、2019年9月にフランスは宇宙軍を創設しています。当初200名規模だったのですが、2025年には500名への増員を予定しているんです。
2023年に監視を目的とする人工衛星を打ち上げる予定ですので、そのための準備とも言えますよね。なぜ、フランスは宇宙軍を創設したの？と疑問に思う方も多いんじゃないですかね。
米国が宇宙軍を創設した影響もあったかと思いますが、実は2017年にフランスとイタリアが共同運用する軍事衛星がロシアから通信系のスパイ行為を受けているんですよ。国として、やはり宇宙防衛の意識が高まったんだと思います。
ロシアや中国は、衛星からデータを盗んだり、ハッキングで機能を停止する技術も既に持っているようなので、当然と言えば当然でしょうか。
まとめ
日本も宇宙ビジネスを考える際に、宇宙での防衛を常に念頭に置く必要がありますね。日本はこの分野に遅れていますし、世界の平和にも貢献出来ますから、積極的に取り組むべきです。
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