宇宙ビジネス創出の核となる 内閣府「スペース・ニューエコノミー創造ネットワーク“S-NET”」
優勝賞金1000万円。
今年開催された宇宙ビジネスアイデアコンテスト“S-Booster2018(エス・ブースター2018)”の最優秀賞の賞金金額です。
■S-BoosterとS-Matching
“S-Booster”は、昨年から始まった内閣府が主導する宇宙を利用した新たなビジネスアイデアコンテストで、昨年の優勝賞金300万円から大幅にアップされました。
そして、このコンテストには、同じく内閣府と経済産業省が主導する宇宙ビジネス投資マッチング・プラットフォーム“S-Matching(エス・マッチング)”に登録された「宇宙ビジネス投資家」が招かれていました。
“S-Matching”は、新たなビジネスアイデアや新事業構想を有する宇宙ビジネス起業家と、宇宙分野に投融資意欲がある宇宙ビジネス投資家とのマッチングを円滑化するためのプラットフォームで、2018年11月現在、宇宙ビジネス起業家240件、宇宙ビジネス投資家55件が登録され、今も増え続けています。
■S-NETの概要
これらの取り組みは、内閣府宇宙開発戦略推進事務局が2016年3月22日に立ち上げた「スペース・ニューエコノミー創造ネットワーク“S-NET(エス・ネット)”」と呼ばれる「宇宙」をキーワードに、新産業・サービス創出に関心をもつ企業・個人・団体などの活動を支援・創出するネットワーキング活動です。これまで、各地におけるセミナー等の実施を通じて、宇宙ビジネスの裾野の拡大を図ってきました。
更に今年からは、S-NETの取組をより自律的・持続的・実践的な取組へと一段と強化するため、“S-Booster”や“S-Matching”に加えて、宇宙ビジネスに関する「S-NET相談窓口」の増設や「宇宙ビジネス創出推進自治体」として、北海道、茨城県、福井県、山口県を選定し、当該自治体が主体的に行う地域での宇宙ビジネス創出のための取組みを積極的にサポートしています。
■宇宙産業振興の政府取組
また、内閣府では、“S-NET”を核として、関係府省・機関が一体となって、下記のような宇宙ビジネスへの入口段階から事業化段階まで切れ目のない支援を行い、宇宙産業の振興に取り組んでいます。
・衛星リモートセンシングや測位情報といった衛星データの利活用促進に向けた衛星データの先進的な利用モデル実証や宇宙開発利用の推進に多大な貢献をした優れた成功事例を表彰する“宇宙開発利用大賞”の実施や経済産業省が進める宇宙ビジネス専門人材プラットフォーム“S-Expert(エス・エキスパート)“
・衛星データ、プラットフォーム”Tellus(テルース)“の整備
・宇宙航空研究開発機構(JAXA)の宇宙イノベーションパートナーシップ”J-SPARC”
・一般財団法人宇宙システム開発利用推進機構が運営する宇宙ビジネスへの一歩をサポートする“宇宙ビジネスコート”