【しゅたいんの宇宙の偉人列伝クイズ〜Q&A⑩〜】宇宙物理学者ジョージ・ガモフ
こんにちは、しゅたいんです。
宇宙に興味関心を持っていただき、新たな宇宙文化を一緒に作りたいということで、今日は宇宙の偉人列伝クイズを始めたいと思います。
今回ご登場いただくのは、【宇宙物理学者ジョージ・ガモフ】さん!
人物紹介 宇宙物理学者ジョージ・ガモフ
「不思議の国のトムキンス」などといった子供向けの科学啓蒙書をたくさん出版したことでも有名ですが、本職は難解な数式を扱う宇宙物理学者。
ガモフさんが構想した『ビッグバン理論』は、今となっては世界の常識のようになっていますが、あれを最初に考えた人って思うとすごいですよね。
ビッグバンって、相当神秘的じゃないですか。聖書の中の「光あれ」みたいな。
そういう神話みたいなビジョンを数式レベルに落とし込む作業は、ガモフさん独特の感性のみがなせえたアクロバットかもしれませんね。
全10回にわたってお送りしてまいりました「宇宙人列伝クイズ」。その最後を飾るのは、そんな独特な感性の持ち主ジョージ・ガモフさんにまつわるクイズです。
問題
それでは、今回のクイズ。じゃじゃん。
〇〇に入る言葉について、ABCから正解を選んでみてください。
B 計算記号
C アルファベット
みなさん、わかりました?
正解は…
解説
「ビッグバン」の考えの枠組みを示した論文で、「アルファ・ベータ・ガンマ理論」という理論が提唱されているのですが、何でこういう名前になったのかというところに、ガモフさんのこだわりがあるんです。
まずこのアルファベットは、論文に携わった研究者の名前の頭文字を取っています。ガモフさんは「ガンマ」。ガモフの指導のもとで研究に協力した博士課程の学生の名前がラルフ・アルファ。
そこで、ガモフさんは、「どうせなら間にベータが欲しいな」ということで、同僚の科学者にベーテ博士という人がいたので、本人の同意も得ずに共著人にベーテ博士の名前も載せて、無理やり語呂合わせをしてしまったんです。
何も貢献していない人物の名前が自分の博士論文にいきなり乱入してきたわけなので、アルファ君はもちろん怒りましたが、これがガモフさんのキャラクターでした。
そういう遊び心のある方だからこそ、「ビッグバン」という、「火の玉から宇宙が始まった」という奇想天外な着想を理論にしてしまえたのかもしれません。
まとめ
Aの紙の種類にこだわりだしたら、もうキリがないですね。まあでも、ガモフさんはいっぱい本を出版しているので、多少紙の質へのこだわりはあったかもしれませんが。アマゾンでガモフさんが書いたわかりやすい科学読み物がいっぱい転がってるので、興味がある方はぜひチェックしてみてください!
Bの計算記号もさすがにこだわる余地がないですよね。まあでも、本当に独創的な科学者になると、自分オリジナルの記号をいっぱい作っちゃうみたいですけど。
例えば最近ノーベル賞を受賞したロジャー・ペンローズさんなんかは、一般相対性理論の計算を効率的に行うための記号を自分で作っちゃったそうなんですが、一見変な絵文字にしか見えません。古代のマヤ文明の文字みたいな感じですかね?
全10回にわたってご視聴いただき、ありがとうございました!!チャンネル登録もぜひ、よろしくお願いします。
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