【しゅたいんの宇宙偉人列伝クイズ~Q&A⑤~】音楽家ウィリアム・ハーシェル

こんにちは、しゅたいんです。

宇宙に興味関心を持っていただき、新たな宇宙文化を一緒に作りたいということで、今日は宇宙の偉人列伝クイズを始めたいと思います。

今回ご登場いただくのは、音楽家ウィリアム・ハーシェルさんです!

 

人物紹介 音楽家ウィリアム・ハーシェル

五回目にして初めて、「天文学者」が本職でない方のご登場ですね。

太陽系の第七惑星である天王星の発見で世界に名をとどろかせ、その後も惑星や恒星をめぐる膨大な量の発見を次々と成し遂げたハーシェルさん。

「赤外線」の発見者でもあるハーシェルさんですが、実は音楽一家に生まれていて、本職は人気音楽家。天体観測は趣味だったんです! 趣味もここまで行くと人類の偉業ですね。まさに、偉大なるアマチュア!

では、どうしてハーシェルさんは、専門家ではないにもかかわらず、偉大な発見を成し遂げることができたのでしょうか?

問題

それでは、今回の質問。じゃじゃん。

「天王星を発見した偉大なるアマチュア天文学者ウィリアム・ハーシェルの独創的発見の出発点は、〇〇にあった!」

〇〇に入る言葉について、ABCから正解を選んでみてください。

A 音楽の知識
B 祖国ドイツの友人 
C 自作の望遠鏡

みなさん、わかりました?

正解は…

 

 

 

 

正解は、c 自作の望遠鏡です。

 

 

解説

当時、天体を観測するための望遠鏡は非常に値段が高くて、趣味で天体観測をしようと思ってもできない状況だったんですね。

ところがハーシェルさんは、「だったら自分で作ってしまえ」と言って、安く作れてかつ高機能な望遠鏡の仕組みを考案して、レンズの自主製作を開始します。

昼は教会で音楽家として活動し、夜は家庭教師の仕事をし、疲れて帰った後にレンズを磨き続ける毎日。何百枚もの失敗を乗り越えて、ついに新型望遠鏡の制作に成功したんです! 現代風に言えば、DIY精神の権化ですね。

この新しい望遠鏡をフル活用して、ハーシェルさんは新しい方針のもとに天体観測を開始します。その名も、「掃天観測」。

天の夜空を箒で掃くように、あますところなく観察するというアプローチです。当時の天文学者はみんな、どこかの星に絞った観測しかしていなかったので、きわめて斬新なスタイルだったんですね。

ここから、目立ったものを上げるだけでもなんと、2500個の星雲を発見し、848個の連星を発見しています。天の川銀河の星の数を数えて、太陽が宇宙の中心ではないことを発見したのも、ハーシェルさんです。

関連情報

A 音楽の知識 B 祖国ドイツの友人

Aの音楽の知識、Bの祖国ドイツの友人は、あまり関係がなかったようですね。

もう一人のプロに負けないアマチュア

アマチュアといえば、「フェルマーの最終定理」で有名な数学者ピエール・フェルマーさん。あの方も、実は本業は法律家で数学は趣味だったみたいですね。

この方の法律ノートの隅っこにびっしり書き詰められた数式を見ると、鬼気迫るものを感じます。アマチュアがプロに負けない、いやそれ以上の発見を成し遂げるために必要なもの、それは、根気と忍耐と情熱につきるのかもしれませんね!

それではこんなところでみなさん、バイバイ。またね。チャンネル登録お願いします。

    

Stein’s Diary

しゅたいんの個人ブログです。

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