異業種アライアンス“xDATA Alliance(クロスデータアライアンス)”
2018年7月31日、日本の宇宙データビジネス推進の本格始動に先立ち、さくらインターネット株式会社が主導して、民間の取組として、異業種アライアンス“xData Alliance”を組成しました。
さくらインターネット株式会社は、経済産業省の「平成30年度政府衛星データのオープン&フリー化及びデータ利用環境整備事業」に係る委託先としての当該事業の中で、同社が所有する大規模なストレージを生かして、商業利用を目的とした日本初の衛星データプラットフォーム「Tellus(テルース)」の構築に取り組んでいます。
■xData Allianceの概要
“xData Alliance”は、この「Tellus」開発への貢献と利用促進を目的として活動します。リーダーには、東京大学 空間情報科学研究センター 教授の柴崎 亮介氏が就任し、宇宙産業関連企業を含めた21の事業者・研究機関・団体で構成されています。
各メンバーは、現在行っている事業の知見を生かし、主にユーザーの視点からの衛星データプラットフォームの使いやすさ向上のための提言などを通じて、「Tellus」の開発に貢献します。利用促進においては、全国各地でデータサイエンティストを対象としたセミナーやコンテストの開催、衛星データと組み合せるさまざまな地上センサー情報の収集やウェブでの情報提供などを実施していきます。
「xData Alliance」のメンバーと役割は、以下のとおりです。
■インフラ領域:「Tellus」のシステム構築
・さくらインターネット株式会社
■データ収集領域:衛星データを収集し、「Tellus」におけるデータ保存方法の検討
・株式会社アクセルスペース
■データ利活用領域:各メンバーの現在取り扱うデータと衛星データの組み合わせによる新たな価値の創造
・株式会社ABEJA
・公益財団法人 九州先端科学技術研究所(ISIT)
・G空間情報センター
・株式会社スペースデータ(仮想地球EXAプロジェクト)
・北海道オープンデータ推進協議会(HODA)
・株式会社B Inc.
・mercari R4D
・一般財団法人リモート・センシング技術センター(RESTEC)
■ビジネス開発領域:「Tellus」を利用したビジネス開発への協力
・双日株式会社
・みずほ情報総研株式会社
■防災・セキュリティ領域:衛星データの防災・セキュリティへの活用検討
・ゲヒルン株式会社
■プロモーション領域:宇宙ビジネスへの新規参入促進
・一般財団法人宇宙システム開発利用推進機構
■競争促進・人材育成領域:データサイエンティスト参入・育成促進
・株式会社SIGNATE(データ利活用領域においても参画)
■投資領域:「Tellus」を利活用するスタートアップへの投資
・株式会社ABBALab
・IncubateFund
・株式会社iSGS インベストメントワークス
・株式会社オプトベンチャーズ
・Spiral Ventures
・B Dash Ventures
■まとめ
「xData Alliance」は、「Tellus」の開発・利用促進を行い、衛星データのオープン&フリー化で多様な宇宙ビジネス創出を牽引していきます。
参考資料:2018年7月31日付さくらインターネット株式会社プレスリリース