【宇宙ビジネス超入門~2021年号外ニュース②~】ヴァージン・オービット社、飛行機から衛星打ち上げ成功!

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Space Biz編集長の太田です。宇宙ビジネス超入門者向けに世界や日本で起こった宇宙ビジネスのトピックニュースを簡潔にお伝えします。今回は号外ニュースとして、「ヴァージン・オービット社、飛行機から衛星打ち上げ成功!」について述べたいと思います。

1月中旬にヴァージン・オービット社は、空中発射型ロケットであるランチャーワンの2回目となる試験飛行を行いました。NASAのペイロードである超小型衛星10基を地球周回軌道に投入することに成功したんです。おめでとうございます!(拍手)


Credit:Virgin Orbit

2020年5月に1回目の試験飛行を行ったのですが、その時は失敗しているんですよね。

液体燃料を使用した空中発射型ロケットで打ち上げ成功したのは、何とランチャーワンが世界初なんですよ。

ランチャーワンは全長約21mの2段式ロケットで、ボーイング747-400を改良した空中発射母機コズミック・ガール(Cosmic Girl)に吊下げられるように搭載されています。離陸した後、規定の高度に達すると切り離され、ランチャーワンのエンジンに点火される仕組みなんですね。

種子島宇宙センターなどの垂直型ロケット発射と比較して、既存の空港を利用するため、コスト面や利便性で相当の優位性があります。2020年4月に、ヴァージン・オービット社は大分県とパートナーシップ契約を締結しているので、順調にいけば来年2022年頃、日本でもサービス開始となります。一度は、空中発射型ロケットを生で見てみたいですよね。

今まで小型衛星は、ロケット・ラボ社がほぼ独占状態でしたが、これから、市場競争が激しくなる予感がします。大型ロケットを打ち上げているスペースX社なども乗り合い、ライドシェアで対抗しようとしておりますので、どうなることやらって感じです。

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