【宇宙ビジネス~JAXAニュース⑭~】JAXAとヤマトが新たな輸送モードに向け連携!
Space Biz編集長の太田です。宇宙ビジネス超入門者向けに世界や日本で起こった宇宙ビジネスのトピックニュースを簡潔にお伝えします。今回はJAXAニュースとして、「JAXAとヤマトが新たな輸送モードに向け連携!」について述べたいと思います。
国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(以下、JAXA)とヤマトホールディングス株式会社(以下、ヤマトホールディングス)は、空の領域を効果的に活用した新たな物流サービスの導入に向け、物流電動垂直離着陸機(物流eVTOL)への装着および地上輸送手段への搭載の両方が可能な大型貨物ユニット「PUPA®8801」の空力形状を開発しました。
PUPA®8801の運用イメージ (©YHD/Future iNCITE!)
空力形状とは、航空機等の高速で空気中を移動する物体に作用する空気抵抗をはじめとする様々な空気の力を考慮した物体形状のことです。「PUPA®8801」は、航空と陸上輸送間の切り替えを合理化し、物流フロー全体の時間と作業の最適化を求められていたんです。
今回の開発にあたって、従来の航空機の開発スキームにとらわれず、仮説構築と検証を迅速に繰り返し、他の流体解析ツールに比べて数倍から10倍程度高速なFaSTARを用いることで約4か月という短期間で空陸両用のニーズを同時に満たす貨物ユニットの空力形状を開発し、成立性を実証しました。空と陸のノウハウを融合させ、空における新たな輸送モードにより、顧客の創造が出来そうですね。
ヤマトホールディングスは、2020年代前半までのサービス導入を目指しており、物流電動垂直離着陸機(物流eVTOL)を活用した物流領域においてグローバルリーダーになりそうです。
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