【宇宙ビジネス超入門】2020年10月の動向(YouTube)

宇宙ビジネスの2020年10月で抑えておきたいニュースTOP3です。
解説もあります。

皆さん、こんにちは。Space Biz編集長の太田です。宇宙ビジネス超入門者向けに、宇宙ビジネス業界で2020年10月に起こった私の気になるトピックニュースを三つ程簡潔にお伝えします。

月探査の国際ルールに8カ国が署名

今回の合意では法的な拘束力はありませんが、日本にとっては月探査に関する初めての国際ルールになります。ポイントを挙げると、

宇宙活動は平和目的で実施
科学的データなどの透明性の確保
宇宙滞在者への緊急支援
アポロ計画の遺産を遺すこと
他国の活動への不干渉
スペースデブリへの対策

などです。

国際ルールの枠組みを作ることで、民間企業による月探査や宇宙資源利用の環境を整えることになり、民間参入を促す契機ともなります。月面経済圏や有人火星探査の足掛かりになるかもしれませんね。それと、中国への警戒感や牽制する目的もありそうです。

米国版『はやぶさ』が小惑星で砂石採取成功

NASAは小惑星ベンヌへの着地に成功した探査機『オシリス・レックス』が、小惑星から砂や石などのサンプルを採取出来たと発表。NASAは最低限の目標としていた60gを超えるサンプルが取得出来たとみています。初めて小惑星の砂石を地球に持ち帰った日本の探査機にちなんで『米国版はやぶさ』とも呼ばれているんです。

ただ、採取方法は相違していて、ロボットアームの先端から窒素ガスを地表に噴射し、舞い上がった砂や石を採取する方法なんです。探査したサンプルを分析することで、太陽系の起源や生命の誕生を解明することにつながります。

スペースX社、衛星インターネット月額99ドルで提供

スペースX社は衛星インターネットサービス『スターリンク』の利用を希望する方に月額料金や初期費用を案内したようです。月額99ドルで利用出来ますが、初期費用には衛星に接続する端末やWifiルーターなどを含むスターリンクキット499ドルが必要になります。

既にiOS及びAndroid向けアプリ『スターリンク』も配信されているんです。開始時は米国とカナダのみを対象にしていますが、世界各国に広げていく計画となっています。100億ドルの投資が、年間300億ドルの収入を生み出す試算をしているんですよね。驚きです。

動向を見ると中国への警戒感はありますが、米国主導で動き出しているのが分かります。ご清聴ありがとうございました。チャンネル登録お願いします。

■Space Biz TV(YouTubeチャンネル)
https://www.youtube.com/c/SpaceBiz/featured