【おすすめ宇宙映画⑥】月に囚われた男(YouTube)
Space Biz編集長の独断によるおすすめ宇宙映画のレビューです。ややネタバレありです。
今回は「ガガーリン」の感想をお届けします。映画を見るきっかけにしてください。
作品紹介
Space Biz編集長の太田です。【おすすめ宇宙映画】のコーナーは、編集長の独断と偏見で宇宙映画を紹介し、星の格付けをするものです。第6回目に紹介するのは、「月に囚われた男」です。この映画は2009年に製作され、月面を採掘しヘリウム3を抽出する日々を描いたものですが、3年契約の残り2週間でまさかの展開が待っているSFミステリー映画です。デヴィッド・ボウイの実息、ダンカン・ジョーンズ監督デビュー作となっています。
編集長の感想
映画を見た後の感想としては、米国の月面着陸のアルテミス計画の先に、月面探査から資源の発掘,人工知能を持ったロボットの活躍,クローン人間の存在と未来科学の行く末が垣間見えます。これから来る人間社会に対して、問題提起をしているようにも感じますね。科学技術だけが発展してもダメで、発展と同時に人間の倫理観も問われそうです。
あらすじ
あらすじを簡潔にお伝えすると、近未来に地球の資源は底をつきかけていました。サム・ベルは、ルナ産業社からたった一人、月面でヘリウム3を採掘するため月へ派遣されます。地球との交信は衛星事故で不能になりましたが、地球に残した妻テスと3歳の娘イヴとのビデオレターを心の支えとします。
3年契約の残り2週間、サム・ベルはルナ産業社の注意を無視して外出すると、自分とそっくりの男が事故現場の車に乗っているのを発見し、助け出します。二人はどちらかがクローンであると言い争いますが、実は二人ともクローンで、人工知能を持つロボットが新しいクローンを3年ごとに起動させていたのです。
約3年働いた古いサム・ベルは、ライブ通話出来るところを探し出し、15歳になっていた娘イヴから妻テスが亡くなったことや既に父がいることで事実を受け入れます。ルナ産業社から救助隊が来る前に、新しいサム・ベルが地球に帰還することにします。地球に戻ると、サム・ベルはルナ産業社を告発し、ルナ産業社の株価が暴落するところで終わるといった内容です。
広い月面で登場人物が一人というのは何ともユニークな設定ですね。宇宙映画としては極めて珍しく500万ドルの低予算,33日間の短期間で製作されたものですので、シンプルな映像から逆に訴えかけるものがあるように感じました。
星の格付け
最後に星の格付けですが、星3つ(☆☆☆)です。監督デビュー作としては星4つ以上となりますが、面白さでは少し微妙かなと。監督の今後に期待ですね。
以上、編集長の独断と偏見でした。チャンネル登録お願いします。
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