【宇宙ビジネス超入門】2020年7月の動向(YouTube)

宇宙ビジネスの2020年7月で抑えておきたいニュースTOP3です。
解説もあります。

皆さん、こんにちは。Space Biz編集長の太田です。
宇宙ビジネス超入門者向けに、宇宙ビジネス業界で2020年7月に起こった私の気になるトピックニュースを三つ程簡潔にお伝えします。

英国政府が衛星ベンチャー企業

英国政府とインドの通信大手Bharti Global社が、2020年3月、日本の民事再生法に相当するチャプターイレブンを申請していたOneWeb社に5億ドルずつ拠出し計10億ドルで買収することで合意です。

ソフトバンクグループが筆頭株主であったOneWeb社は、Airbus社と提携して米国のフロリダ州で衛星を生産していましたが、もともと英国企業ですので、今後は英国製が期待されそうです。英国は欧州連合(EU)離脱に伴って、全地球測位システム(GPS)の欧州版ガリレオ計画に関われなくなり、独自システムの構築を検討中だったようです。

月探査計画で日米共同宣言に署名

萩生田光一文部科学大臣と米国航空宇宙局(NASA)のジム・ブライデンスタイン長官は、米国が主導する月探査計画(アルテミス計画)で、協力に関する日米共同宣言に署名しました。

アルテミス計画とは、NASAの月面着陸の計画で、2020年に無人で宇宙船を打ち上げ、2022年に有人機、2024年には宇宙ステーションのゲートウェイ経由で月面着陸する予定になっています。尚、日米共同宣言には、何と日本人宇宙飛行士の活動機会なども明記されているので、日本人宇宙飛行士初の月面着陸も現実味を帯びてきました。

中東初の火星探査機が打ち上げ成功

三菱重工業株式会社は、アラブ首長国連邦(UAE)の火星探査機「HOPE」を搭載したH—ⅡAロケットが種子島宇宙センターから打ち上げに成功したと発表。

UAEの火星探査ミッションは、UAE建国50周年を迎える2021年2月に中東初となる無人探査機が火星を回る軌道に投入され、火星を周回する計画です。火星の大気データの変化を観測する試みは初めてなので、火星初の気象衛星とも言えます。また、地球と火星が約2年2カ月ぶりに近づくこともあり、火星探査機を積んだロケットが、中国と米国でも相次いで打ち上げられたばかりです。今年から来年は、火星探査の話題が増えそうですね。

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